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公費飲食3千億元の官僚と1日6元の貧民

2012年10月28日

 【新唐人2012年10月28日付ニュース】中国当局のデータによると、2011年11月末に開催された「貧困扶助工作会議」では、農民一人当たりの年間純収入2300元、つまり、一日の純収入6.3元(およそ80円)が貧困ラインとして定められました。中国ではいまだ1億2千800万人が貧困ライン以下の生活を送っています。6.3元で一体、どのようにして1日を過ごすのでしょうか。一方、中国共産党官僚は毎年、公費で3千億元の飲食をしています。ネットユーザーによると、6.3元で1日を過ごすのは基本的に不可能です。電気ガス水道など、すべてにお金がかかるからです。では、中国の最下層の人々が送っている本当の貧困生活を見てみましょう。

 
データによると、中国の貧困人口は1億2千800万人。人口の1割近くを占めています。中国の新たな貧困扶助(ふじょ)基準は、昨年末に当局が農民の年間純収入を2300元として1年365日で計算したもので、中国ではおよそ1億300万人がたった6.3元で日々を送っている計算になります。
 
中国の貧困扶助基金会は“国連世界食糧計画(WFP)”の呼び掛けに応じ、“貧困撲滅のための国際デー”当日は、1日6.3元、日本円でおよそ80円だけを使い、貧困生活体験に参加するよう呼びかけていました。
 
上海の実業家・謝丹(しゃ たん)さんは、6.3元はバスに3回乗ればなくなる金額で、衣食など生活の基本的な支出については言うまでもなく、特に農村から都市に出稼ぎに来ている農民工にとっては、この金額で生活するのはあり得ないとコメントしています。
 
上海実業家 謝丹さん
「都市で働く出稼ぎ労働者の待遇は非常に低く、生活水準は都市部の住民とは比べようがありません。待遇が違うからです。農村で農業に従事している人は基本的な労働収入がなく、大部分はただ満ち足りた衣食を求めるのみです。子供の教育、生老病死の社会保障はまったく論外です」
 
寧夏回族自治区銀川市 張永寧さん
「今は野菜も穀物も値段が上がり、6.3元では到底足りません。ほかのもの、例えば冬の石炭購入、電気代などは計算に入れないで、一ヶ月間 かなり節約しても500元かかります。外で一杯の麺を食べるにも10元かかるのです。それ以外にもどこにも行けません。どこへ行くにもお金がかかるので、出かけないのが一番です」
中国当局の発表した2011年『中国給与発展報告』のデータによると、中国共産党高官の年収は農民工の平均所得の4千倍以上に相当し、貧富の差が激しいのは明らかです。
 
江西(こうせい)省のネットユーザー劉さんは、貧富の差は社会の不公平を作り出しており、6元では衣食を満足させようがないと示します。また、収入の差を作り出す原因は、主に国有企業の資源独占や汚職官僚の腐敗などにあり、汚職官僚の腐敗と比べれば、陳情者の生活はまったくの地獄だと嘆きます。
 
江西省のネットユーザー 劉さん
「人民代表自体が利益集団の代表そのもので、貧富の差を招いた大きな原因です。私たちには人権も自由も法治もなく、法治はすでに死んでおり、人治と権力しかありません。『特色の国』ですから、おかしくもないです。一日6元ちょっとの生活はおかしくないです」
 
北京の陳情者 賈さん
「6.3元のお金は陳情者からいえば、一日の生活に足りません。少なくとも10元は必要です」
 
 “一日6.3元”と対照的なのが、中国の食卓上の驚くべき浪費です。中国農業大学食品科学と栄養工程学院の調査によると、中国大陸では年間タンパク質と脂肪がそれぞれ800万トンと300万トン以上浪費されており、これは2億人が必要とする1年間の食糧に相当しています。
 
一方、中国共産党官僚による、一年間の公費飲食の金額は3千億元を超えています。各ホテルのゴミ箱に捨てられた贅沢な料理や全国に蔓延している地溝油の猖獗さから、恐ろしいほどの浪費が伺えます。この取るに足らない6.3元は、贅沢な官僚にとっては、チップにすら足りていないのです。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)
 
 

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