【新唐人2012年10月30日付ニュース】毛沢東が1958年から実施した大躍進運動によって、中国では3年間で数千万人が餓死しました。大躍進運動が終わって50周年になりますが、この歴史は依然として触れてはならない禁区となっています。香港大学歴史学部助教授が先日、新書「中国の大飢饉、1958-1962」を出版し、当時の大飢饉の史料を公表しました。中には人が共食いをした実例も含まれています。
香港大学の歴史学教授でオランダの歴史家フランク(Frank Dikötter)氏のアシスタント周遜(ジョウ·シュン)さんは、4年の歳月をかけ、中国の数十の省や県の資料館を回り、情報収集を行いました。その中の100件余りのショッキングな文献を本にまとめ、大躍進運動終結50周年のこの時期に出版する事にしました。
周さんは、大飢饉で命を落とした人は4,500万に上る可能性があると述べ、人が人を食べるといった惨劇まで発生していたといいます。
香港大学 周遜助教授
「河南省の信陽地域や安徽省に取材に行きましたが、生き残った人たちによると人間を食べることはほとんどの村で発生し、自分の子供を食べる場合もあったそうです」
また、人を殴り殺したり、人を辱めたケースもありました。毛沢東が呼びかけた鋼鉄精製の目標達成のため、湖南省の幹部は数百人の女性に裸で働くように迫ったそうです。
香港大学 周遜助教授
「冬は寒いですから。服を着ていないと必死に動くしかありません。さもないと凍死するからです。女性らは「生まれてからこんな恥辱は初めてだ」と言っていました」
周さんは、この本の最も重要な価値はデータの真実性にあると述べます。しかし、多くの妨害に遭っていると明かします。中国共産党当局は最近、資料館での関連資料の閲覧さえ禁止しているそうです。
香港大学 周遜助教授
「最近 中央資料局は文書を出し、学術研究会で発表したりすると、良くない影響を作り出すからなどと言って、今や資料を見ることもできません」
しかし、四川省生まれで、かつてイギリスでユダヤ人の歴史研究に従事した周さんは、中国のこの歴史的災厄は忘れるべきではないと述べます。
香港大学 周遜助教授
「ユダヤ人大虐殺は全世界が知っているのに、中国の大飢饉はほとんど知られていません。歴史を扱う人間として、これは非常に重要な事で、私の職責でもあります。当時の中国で何があったかを全世界に知らしめたいのです」
周さんの家族も大飢饉の被害者だそうです。次の本では100人余りの証人の口述史を記録したいと示しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
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