【新唐人2010年6月27日付ニュース】G20の1週間前、中国の中央銀行、中国人民銀行は人民元相場の弾力化を発表。これに対し、有名な経済学者、何清漣さんは「人民元は国際社会が望むほど上昇しないだろう」と述べます。
何さんが指摘するのは2005年、中国当局が打ち出した為替改革。実際には、まやかしに過ぎなかったと述べます。
有名な経済学者 何清漣
「中国は人民元相場で永遠に小幅な動きしか許さず、国際社会が望むようには上がらないでしょう。今回の措置も同じで、大きく上がらないでしょう。大幅に切り上がれば、中国は危機に直面するから」
人民元の大幅な切り上げは、中国の輸出企業に打撃を与たえ、結果、貿易黒字が減り、国内資金も減るでしょう。また、人件費の上昇も企業を苦しめます。加えて、金融引き締めを受けて、銀行は預金が減るほか、外貨準備高も減ると見られます。
有名な経済学者 何清漣
「中国の大規模インフラ工事がいまだ続いているのは、銀行の預金と政府の外貨のおかげ。もしこれらが減れば、中国の財政危機は一気に暴露します。中国はこのリスクを犯さないでしょう」
新唐人記者がお送りしました。