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甘粛土石流 専門家が斬る―危険を顧みない開発

2010年08月17日

【新唐人2010年8月17日付ニュース】先日、中国の甘粛省では、大規模な土石流が発生しました。これについて専門家は、ダムなどの大規模開発が一因だと述べたほか、豪雨の前、何の警告も出さなかった点も非難しました。

報道によると、被災地にある白龍江という川の両岸は、地滑りで有名です。これについて専門家は、大雨が降る前に警告を出さなかったから大きな犠牲が出たと非難します。
 
四川省・地質専門家 範曉「あそこは土石流がよく起こり、雨と関係します。特に雨季は要注意です。豪雨なら 警告を出すべきです」
 
近年、中国の西部ではダム建設などのため、山の斜面が大量に削られています。これは大規模な地質災害が最近、頻繁に起こる原因だといわれます。
 
四川省・地質専門家 範曉「広い地域で生態環境が悪化し水土が失われ、地質災害が増えています。都市開発は安全を考え行うべきです」
 
被災地では森林が広く伐採されて、土壌の保水能力が落ちていました。中国では、このような危険な所にある村は少なくありません。
 
環境保護専門家 楊欣「がけ崩れの所にも村がありました。危険でも住民は住まざるをえません」
 
被災地の川、白龍江の流域には、1000もの水力発電所があります。災害は、発電所や鉱山開発と関係があると関係者は述べました。
 
新唐人記者がお送りしました。
 
上記のサイトから、このニュースの中国語版が見られます。

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