【新唐人2013年3月6日付ニュース】中国共産党第12期全人代が開幕。中国政府系メディアは“壮麗なチャイナドリームに向けてまい進する”と題する文章を掲載し、雰囲気を盛り上げようとしています。一方、中国不動産の巨頭“SOHO中国”のCEO張欣(ジャン・シン)さんが最近、アメリカのテレビ番組の取材で驚きの発言をしました。
アメリカの3大テレビネットワークの一つCBSテレビの人気番組「60分」が、中国の不動産事情を報道。うち、中国の大手デベロッパー“SOHO中国”のCEO、張欣(ジャン・シン)さんを取材した際、ジャンさんが思いもよらなかったことを口にしました。
「SOHO中国」CEO 張欣さん
「私が言いたいのは、中国に住んでいる人にとって、最も渇望しているのは食べるものでもなければ、家でもなく、皆『民主化』を渇望しています」
米CBS司会者 Lesley Stahl氏
「中国の民主化は20年後に実現すると思いますか」
「SOHO中国」CEO 張欣氏
「もっと早いでしょう」
ジャンさんのこの思わぬ“告白”に、71歳のベテラン司会者レスリー・スタール(Lesley Stahl)さんも驚きを隠せません。こんなことまで話すとは予測していなかったといいます。
米CBS司会者 Lesley Stahl氏
「中国の人々は民主化を望んでいますか?本当ですか?あなたの言葉に驚きました。彼女が言ったことは、私が質問したものではありません」
CBS番組「60分」のプロデューサー
「我々も彼女に確認を取りました。この会話を放送してもいいのかと、彼女は『60分』番組は常に中国に来るわけでもないし、米国人もこのことを知っておくべきだと思ったので、言うことにしたと言いました」
ジャンさんの言葉は中国でもネット上で熱い議論を呼び、多くの人が報道内容を転載。但し、完全版を見るためには、ネット封鎖の壁を乗り越える必要があると、注釈を付けています。
もちろん、ジャンさんの言論に不満を表す人もいます。不動産業者として食べる物、着るものに全く困らない彼女が、将来アメリカに逃げるための下準備をしているのだとの批判の声も聞かれました。
一方、ジャンさんの肩を持つ人もいます。中国に住みながら、この種の言論を発表するのは相当の勇気が必要だからです。
中国では改革開放以来、貧富の格差が年を追うことに拡大し、ゆがんだ社会発展、不公平な社会制度によって、“金持ちを憎む”社会現象が現れています。
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)