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ガーナの中国人金採掘者 帰国ラッシュ

2013年06月14日

【新唐人2013年6月14日付ニュース】アフリカのガーナでは6月1日より、軍や警察による中国人採掘者らに対する排除が続いています。中国外務省は、すでに外務省、商務省および公安省からなる工作チームを結成し、11日にはガーナに到着する予定だと発表。しかし、我々が12日入手した情報では、ガーナの中国人が強奪または殺害されるといった事態は依然として続いているようです。また、ガーナに残っている大勢の中国人が、生活が苦境に陥っています。

 

中国当局の工作チームは、ガーナ当局に中国人に対する拘束をやめるよう求めたと発表しました。ただし、“採掘場を除く”と付け加えています。我々が取材を行った中国人採掘者によると、採掘場での軍による逮捕や殺人行為は依然として続いているそうです。

 

ガーナの採掘者 侯利さん

「ある採掘場の人によると、昨日も3人が逮捕され、また別の3人は逃げようとして、

河に飛び込みましたが、軍警察に掃射されました」

 

また、別の中国人採掘者によると、空港の安全検査の職員さえ、中国人から所持品を取り上げるそうです。

 

ガーナの採掘者 霍思義さん

「一部の人は携帯していた財物をセキュリティ検査の職員に全部持っていかれました。皆所持金はあまり、なかったのですが、」全部没収されました

 

更には、ガーナの政府職員や軍警察はガーナの一般民衆が中国人から強奪することを放任または激励しているといいます。また、多くの中国人が空港に向かう途中強奪に遭っているそうです。中国政府の工作チームのガーナ入り後も、この状況は改善されていないようです。

 

ガーナの中国人採掘者 周さん

「タクシーで空港に行きましたが、車から降りると、黒人らが押し寄せてきて、我々の荷物を奪いました。今 空港に行く時は皆 細心の注意を払い、大勢が一緒に行動します

1~2人だと危険です」

 

ガーナから中国に向かうフライトは連日満席で、チケットを買えない状況が続いています。採掘者の侯利(こう)さんは、少なくとも2万人の中国人がまだガーナ国内にいると推定します。しかし、中国大使館は一切手を貸していないそうです。一方の霍思義(かく)さんは、友人からの送金を待っていると話します。

 

ガーナの採掘者 霍思義さん

「我々は12日のチケットだったのですが、今 人が多すぎるので、16日に延期されました。我々は今 ホテルに泊まるお金もありません。元も取れていないのに、今はまたこの状況です。今晩どう過ごすかさえ、問題です」

 

借金をしてガーナに来て、金の採掘場を経営していた周さんも、今回の騒動でまた数十万元の損失を出したそうです。彼のように大きな損失を出した中国人は他にも多いそうです。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/06/13/atext913416.html  (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/吉原)

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