【新唐人2013年7月7日付ニュース】先日、韓国の朴槿惠大統領が中国を訪問したとき、中国メディアは大統領の初恋の相手が誰々だったなど、スキャンダルニュースを報じただけで、中国人が関心を持つ事は報じませんでした。
大統領の帰国後、韓国メディアがある事を報じました。「朝鮮日報」７月１日の報道によると、朴大統領が訪中の際、３６０体の中共志願軍の遺骨返還について言及しました。過去にも韓国は遺骨を返還したことがあり、１９５４年に１万体余を返還した時も中共は報じていません。韓国が遺骨を返還しても報じないし、また返還したいと言っても報じません。
なぜでしょうか?原因は三つあります。
１. 中共が当時志願軍として出兵したのは国連軍と対抗したくなかったからなのです。
志願軍とは、民間の不法軍事組織だったのです。戦争に負けたときに自分の責任ではなく、民間の志願軍がやったことだと言い逃れするためです。
２. 暗示的意味合いがあり、遺骨を受け入れると、米国と韓国に対する憎しみがなく
なったことを意味します。中共は憎しみをもって、民衆を騙し統治してきたので、危機に直面すると民衆を挑発し、互いに闘わせる。または米国に矛先を向かわせます。民衆が寛容になり、善の道を歩むとなると、中共の統治は弱まってしまうのです。
３. 一体どれほどの中国人が朝鮮半島で死んだのかは未だに謎です。なぜでしょうか?
中国当局が発表した死亡者数は縮小されているので、民間では議論が絶えず、学者も異見を唱えています。米国が公表した数字も中国の発表より多いのです。中共がもし遺骨を受け入れると、民間では死者数の調査が始まるでしょう。となると中共の虚言はおのずと暴かれるのです。
もう１つ外交上の原因があります。北朝鮮にある志願軍の墓地が文革時に金日成によって破壊されました。ネット上で流れているその原因はとても可笑しいものです。「紅衛兵が当時新たなスローガンを提案した。『毛主席は全世界人民の心の中の赤い太陽である』金日成がこれを聞いて爆発した。『俺こそが赤い太陽なのだ』それで志願軍の墓地を壊した」というのです。北朝鮮はこのとき完全にソビエトに傾いていましたが、ソビエトの崩壊後は再度中共に寄ってきました。それで志願軍のためにニセの墓地を作りました。しかし２００５年、北朝鮮は１１の志願軍墓地を解体し農地にしました。韓国は志願軍の遺骨を返すと言っていますが、北朝鮮に残っている遺骨はどう処理するのでしょうか?中共と北朝鮮はこれらの遺骨を外交カードに使っているのです。
中共の一部メディアは「韓国が遺骨を返すと言うのは中共への侮辱だ」と言っています。ではなぜ中共は侮辱だと感じるのでしょうか?中共は「人」が中心ではなく、政治が「人間性」を凌駕しており、多くの国からは動物以下と見なされています。メデイアとしてこんな中共を軽蔑するのではなく、かえって不平不満を訴えていますが、まさに是非を転倒しているのです。
中共メディアは中共の為に隠蔽や吹聴することに慣れています。あるメディアはこう言っています。「頻繁に中国に媚を売る韓国は３６０体の志願軍遺骨を返還したいと言っている」中国人が海外で死んで６０年にもなるのに、中共は一度も気に留めたことがなく、探したことはなおさらありません。見かねた韓国が返還しようとしているのに、それを「媚を売る」と言っています。全くの恥知らずです。
もし北朝鮮の遺骨も取り戻せるのなら、ベトナム戦死者はどうしますか?米国の態度と比べると、問題に気づくでしょう。米国はベトナム戦争から数十年後も米軍の遺骨が発見されたら、棺を国旗で覆い、国礼で迎え入れます。１９７９年 文革による経済崩壊の事実を転移させるため、中共はベトナムと開戦しました。しかしあのとき中共の為に命がけで闘ったベテラン軍人らは、現在毎月２５０元の補助金しかもらえず、生存すら困難です。
微博にこれら退役軍人の陳情写真が投稿されました。老人らが昔の軍服を着て、政府ビルの前に立っていると、中共の暴力機関である警察隊が押し寄せてきて、老人らを取り押さえました。中国人はいつもこのように騙されてきました。若いときは中共のために命をかけて、その企業の為に、または戦場で戦ってきました。年を取ると中共の粛清対象になってしまうのです。このことからも中国人は目を覚ますべきです。
本日のマイクロニュースはここまで
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/07/04/atext925281.html （中国語）
（翻訳/坂本 映像編集/工）
