【新唐人2013年7月14日付ニュース】中国当局に秘密裏に逮捕されて37日後、中国の馬三家強制労働収容所の拷問の実態を明かした記者でカメラマンの杜斌(とひん)さんが7月8日に保釈され、国際メディアの注目の的になりました。取材の際、杜さんは“一人の人間の職責”として撮影と執筆活動を続けると強調しました。また当局が、杜さんが大紀元と新唐人の取材を受けたことを罪としてでっち上げようとしていたことも明かしました。
杜さんによると、6月1日午後2時ごろ、北京市国内安全保衛総隊に呼び出されました。理由は杜さんの制作したドキュメンタリー映画『鬼の頭上の女性』および天安門事件について暴露した新書『天安門虐殺』の出版で、罪証として挙げられたのは新書に対する大紀元記者・李真(り しん)さんと新唐人の評論家・石涛(せきとう)さんの特別取材でした。
北京独立記者 杜斌さん
「彼らは全部プリントアウトして、しかもカラーでした。『これは貴方が言った事か』と聞かれ、『そう』だと答えると、サインをさせられました。デマを流した証拠にする可能性があります」
当局は更に、なぜ『鬼の頭上の女性』を制作し、馬三家強制労働収容所の拷問の実態を明かしたのか尋問したそうです。
北京独立記者 杜斌さん
「『女性の身に起きた拷問や虐待を私は受け入れられない。男なら受け入れられないはずだ。これが製作した理由だ』と言いましたが、彼らは調書には書きませんでした」
杜さんは、彼を逮捕したのは北京市豊台区(ほうたいく)の国内安全保衛隊だが、それは共産党の高層部が指示したものだと話しています。
北京独立記者 杜斌さん
「彼らの口から、直接更に上層の指導者がこの事に関心を持っていると聞きました。彼らは私の状況を報告書に書いて、報告したのでした」
杜斌さんは無実を主張し続け、自分の言論を変えず、”馬三家“のドキュメンタリーを含む執筆と撮影を続けると話しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/07/11/atext929191.html(中国語)
(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工)