【新唐人2013年8月10日付ニュース】近日、中国陝西省の産科医が新生児の人身売買に関与していた事が明らかになりました。中国メディアによると、この産科医は7年前から子供の売買を行っていた可能性があるとのことです。中国では子供の人身売買が後を絶たず、アナリストは道徳の喪失と政府による庇護が主な原因であると指摘しています。
陝西省富平県の母子保健院の産科副主任・張素霞は、今年7月16日に生まれたばかりの男の嬰児の両親に、嬰児が母体から伝染病に感染したため、養育を放棄するよう迫り、さらに遺体処理費まで要求。その後この産科医は嬰児を売り飛ばしました。
嬰児の母親はその後、伝染病に感染していない事が分かり、通報。8月4日、嬰児は河南省安陽市内黄県の村で発見されました。4つの省で次々と人手に渡り、最後に6万元の高値で売られたそうです。嬰児はすでに富平県に戻され、DNA鑑定の結果を待っています。
陝西省富平県公安局
「電話取材は一切受け付けません。この件については聞かないで下さい。我々はこの件を担当していません」
この事件が公になった後、さらに6件の類似案件についての通報があり、最も時間が経過しているものは2006年に発生していました。
陝西テレビ局元編集者 馬暁明さん
「政府が最も大きな保護の傘です。病院、警察、裁判所、メディアなどをすべて政府が管理し、厳しく封鎖しています。この様なことが7年も続いて、今になって暴露されましたが、政府の保護と被害者に対する抑圧と大きな関係があります」
中国では毎年、およそ20万人の子供が行方不明になっていますが、戻ってきた実例は、わずか0.1%です。
陝西テレビ局元編集者 馬暁明さん
「道徳の喪失が主な原因です。昔は医師を白衣の天使だと思っていましたが、今や自分の職務の便宜を利用し、職権を利用して、この様な事をやっています。社会の悪事と犯罪がどこまできているか分かるでしょう」
今回の嬰児人身売買に関与した6人のうち、現在4人が刑事拘留され、2人が居住監視をされています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/08/05/atext944084.html(中国語)
(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)