【新唐人2013年08月23日付ニュース】収賄と横領、職権乱用の罪で起訴された元重慶市共産党委員会書記・薄熙来被告の初公判が２２日と２３日、山東省済南市で開かれました。公判では外国メデイアは法廷に入る事がゆるされていませんが、裁判所の外にはおよそ１００人の世界各国のメディア記者が集まりました。
公判の初日、法廷の警察官に挟まれ、無表情で被告席に立つ薄被告の姿が、済南市中級裁判所のミニブログ（微博）から伝えられました。外部に対しては文字による中継を行うと発表したものの、後に誤報であると伝えました。それでもおよそ百人の国内外メディア記者が集まり、中国共産党の政治危機を観察しています。
CNN DAVID MCKENZIE記者
「この案件は紆余曲折を経て、共産党内部の深刻な分裂をも招いています。党の指導部は中国と裁判所をコントロールしています」
外国メディアは、薄熙来事件によって引き起こされた共産党の内部闘争について議論しています。初日の公判では、薄被告のために資金援助を行っていた実業家・徐明氏が証人として出廷し、薄被告の収賄容疑に対し証言を行いました。また妻・谷開来（こくかいらい）の収賄証言が書面で提出されましたが、薄被告は“滑稽でばかばかしい”と反論しました。
アルジャジーラ 記者
「この公園は彼の事務所の向かいにあります。以前市民を動員して、「紅歌」を歌っていた所です。これは毛沢東思想を崇拝する、彼の代表的な動きのひとつでした。今ここには『あの種の歌は騒がしい』と書いた告示版が立てられています」
外国メディアは風刺を込めて、去年３月から公の場から姿を消した薄熙来は、午後６時すぎまで法廷で審理を受けたと伝えました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/08/22/atext954183.html （中国語）
（翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工）
