【新唐人2013年08月24日付ニュース】8月22日、収賄と横領、職権乱用の罪で起訴された薄熙来元重慶市トップの初公判が始まる数時間前、中国最大の検索エンジン百度(baidu)が突然、“薄熙来 生体臓器摘出”、“薄熙来 臓器摘出”などの検索を解禁しました。アナリストは、中国共産党が隠し続けてきた法輪功学習者に対する迫害の事実が既に大量に暴露され、薄熙来が身代わりとして投げ出される可能性があると分析します。中国の権力者は果たして真相を公表するのでしょうか。
薄熙来の公判が始まる数時間前、大紀元記者が中国の検索エンジン大手・百度で“薄熙来 臓器摘出”を検索したところ、トップにヒットしたのは新唐人テレビの人気評論番組 の1つ“「血まみれの臓器狩り」作者がノーベル平和賞にノミネート”でした。
“薄熙来 生体臓器摘出”と入力して検索にかけると、“薄熙来就任後、資本家50万人殺害”のタイトルとともに、説明文には、“情報筋によると、法輪功が告発した生体からの臓器狩りはある程度事実である。ほとんど知られていないのは、薄熙来の妻・谷開来が直接関与し、運営していたことだ”とあります。
時事評論家 史達さん
「『生体臓器摘出』これは江沢民、周永康、薄熙来らが一緒に行った一大悪事です。中共内部では、すでに薄熙来をスケープゴートとして、投げ出すつもりかもしれません。薄熙来を死に至らしめるのです」
現在、国際世論も次々、中国当局の法輪功学習者からの生体臓器摘出を譴責しています。
カナダの人権派弁護士デービッド・マタス氏とアメリカの作家イーサン・ガットマン氏は大量の調査資料と事実根拠から、2000年から2005年までの間、少なくとも65000人の法輪功学習者が生きたまま臓器を摘出され死亡したという結論を出しています。しかし、実際虐殺された法輪功学習者の数は百万人以上に上ると言われています。
今年6月、米議会外交事務委員会の前主席イリアナ・ロス・レイティネン(Ileana Ros-Lehtinen)議員と軍事委員会のロバート・アンドリューズ(Robert Andrews)議員が共同で281号決議案を提出しました。議案では、中国共産党当局に法輪功学習者およびその他良心の囚人からの強制臓器摘出行為を即座に停止し、14年間続いている法輪功への迫害を直ちにやめるよう求めています。同時に、アメリカ政府に対しては、中国の臓器移植について調査を行い、これら不法の臓器摘出に関与した者に対しては米国入国を禁止し、すでに入国した者に対しては起訴するよう求めています。
アメリカに証拠を握られているのなら、中国当局もそれについて説明しなければいけません。時事評論家の史達(したつ)さんは、中国共産党は自身が犯した罪を認めることはないと分析します。
時事評論家 史達さん
「しかし裏では百度を介して、『我々も陰で認めている、でも弱みは何も握ることはできない』と」
8月19日、“薄家の親族”を自称する人物が、シナウェイボーに薄熙来夫婦のために弁解するコメントを投稿。“ある気功集団と異見者から臓器摘出を行い、死体加工したとの告発に対し、薄熙来夫婦に全部の責任を押し付けるのはおかしい。あれは当時上層部の相応なる政策があったからで、当時の情勢の下で行った事だ。全国どこでもやっていたことだ。彼ら二人はただ先頭を切っただけだ”
これと同時に、薄熙来の後ろ盾の一人、中国共産党政法委員会の元書記・周永康も世論の注目の的となっています。
時事評論家 夏小強さん
「中共指導部の薄熙来に対する処理手法から見ると、薄熙来への審理は正義の為ではありません。薄熙来の本当の罪である、法輪功学習者からの生体臓器狩りの罪は、依然として隠されています。薄熙来の裁判終了後、中共上層部は周永康に対して、手を下すかもしれません」
中国共産党指導部が毎年夏に行う秘密会議・北戴河(ほくたいが)会議前後、海外メディアからは周永康の立場が危ういとの情報が頻繁に伝わりました。北京の消息筋によると、習近平主席は既に内部立案し、周永康への調査を命じているそうです。
時事評論家の夏小強さんは、周永康の在任中、政法委員会の安定維持システムは第二の中央権力を形成し、暴力による安定維持によって各地では民衆の不満が噴出。この問題を解決しなければ、習近平政権の維持は困難であると分析します。当局が周永康を切り捨てることで、共産党が犯した罪を背負わせる可能性が大きいと見ています。
1999年、当時の最高権力者・江沢民が法輪功に対する迫害を発動しました。ここ数年、法輪功学習者に対する拷問や生体臓器摘出などの迫害事例が大量に暴露されています。薄熙来と周永康はいずれも、江沢民の法輪功迫害政策の忠実な追随者だったのです。
中国共産党は独裁政権の維持の為、法輪功学習者に対する生体臓器狩りの真相を極力覆い隠しています。夏さんは、中国の権力者に残された時間と機会は限られており、真相を隠し続けることは民衆と国家の未来に対する罪であると指摘します。
また当局の権力者には、この歴史の転換期に、手中の権力を善用して真相を公にするよう勧告します。天意に従って行動する事で、歴史に名を残す事ができるが、さもないと千古の罪人になるしかないのです。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/08/23/atext954346.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/藤坂 映像編集/工)