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【禁聞】英米よりも高い中国の物価 中国人の海外購買ブーム

2013年09月15日

【新唐人2013年9月15日】ウォール・ストリート・ジャーナル9月4日の報道は、中国では現在多くの商品価格が海外よりも高く、ますます多くの中国人が反発を見せていると指摘しています。専門家は、中国と海外の物価に差が生じるのは、当局の歪んだ貿易政策と高い関税のほか、高騰を続ける中国の物価とも大きな関係があると指摘します。

 

近年、中国の物価は上昇を続けています。ネット上では、物価高にまつわる多くの新語が誕生し、苦しくなる一方の庶民の日常生活を如実に表しています。物価が香港よりも3割高い広東省深セン市では、香港から生活必需品を購入して持ち込む現象すら現れています。

 

中国の経済学者・左暁蕾さんは“中国とタイ、物価の差に戸惑う”という文章の中で、中国の日常用品の価格はタイより3割から4割高く、フランスなどの西側国家よりも高いと指摘しています。

 

ウォール・ストリート・ジャーナルはいくつかの例を挙げています。例えば、中国ではスターバックスのカフェラテ一杯の値段がアメリカより1ドル高い。次に、ゼネラルモータースの高級車キャディラック・エスカレード。中国では22万9千ドルで販売されていますが、アメリカでの販売価格は7万3千ドルあまりです。また、アメリカで399ドルで売られているiPad2は、中国では488ドル。この他、衣類などもアメリカより7割ほど高く売られています。

 

米サウスカロライナ大学 謝田教授

「中国から米国に来る観光客は、同じ物が米国の方が中国より安いことを発見し、それで米国に来て、商品を大量に買って帰るのです」

 

ウォール・ストリート・ジャーナルは、このような物価の差が生じる主な原因は、中国の高い税率と輸入関税にあると考えています。一方、中国共産党の数々の不合理な政策がもっと大きな原因であるとの指摘もあります。

 

米サウスカロライナ大学 謝田教授

「米国には優れた交通運輸システムがあり、非常に効率的で関門も少なく、過酷な税金も少ないです。中国では周知のおとり、高速道路などでは道路通過費、橋梁通過費がかかり、石油、ガソリンの価格も米国より高いのです」

 

また、一部中国産の製品は中国国内の方がアメリカよりも高い価格で売られています。専門家は、このような現象が生じるのは中国の貿易政策と関係があると考えています。

 

米サウスカロライナ大学 謝田教授

「これは中共の歪んだ貿易政策と関係があります。中共は輸出を増やし、ドルを稼ぐため、ハードカレンシーを稼ぐため、原価より低い価格で欧米に投げ売りするのです。中国の輸出企業が利益を出せないときは、補助金を出してまで輸出を維持させるのです」

 

アメリカ在住の経済専門家・謝田教授は、当局が採っている“輸出企業に補助金を出して外貨を稼ぐ方法”は、中国共産党の権力階級を肥えさせる一方で、庶民を苦しめていると指摘します。

 

米サウスカロライナ大学 謝田教授

「まず彼らの製品はいい値段がつかないので、値切られたら安値で売るしかありません。次に、中国が稼いだ外貨は全て中共に横取りされ、強制的に買われて、中共権力階級の資産に変わり、ほとんどが海外に残されています。だからこれは中国の庶民に取っては一種の搾取なのです」

 

現在、ますます多くの中国人消費者が中国国内の高い物価に抵抗を示し、ネットショッピングや海外旅行の機会を利用して、品質が保証され価格も安い海外製品を購入しています。中国国内のこのような事情を受け、世界各国では中国人による買い漁り現象が見られています。特に今年、イギリスと香港では嬰児用の粉ミルクが中国人に買い占められ、トップニュースとなりました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/09/12/atext965606.html(中国語)

翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)

 

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