【新唐人2013年09月24日付ニュース】中国甘粛省張家川県の中学3年生が、ある男性の死亡事件に対する疑問をミニブログに書き込んだのが原因で、警察に刑事拘留されました。先日、中国最高人民法院、最高人民検察院が“ネットデマ”に関する新たな司法解釈を発表してから、初の逮捕者が出ました。逮捕されたのが中学生であることもあり、大きな波紋を呼んでいます。
9月19日、中学生の父親・楊さんがメディアに明かしたところによると、息子は“ネット上にデマを書き込んだ”として、“騒動挑発の罪”で警察に身柄を拘束されたそうです。
12日、甘粛省張家川県で、ある男性が転落死する事故がありましたが、地元警察は強制的に検死を行いました。14日、楊さんの息子がミニブログ(微博)に、死者の家族が警察に殴られ、拘留されていることから、事件には裏があるかもしれないと書き込みました。この書き込みがネット上で500回以上リツイートされると、17日、警察に連行されました。
弁護士 李天天さん
「民衆が警察を批判したとしても、言われたことが本当であれば直し、違うのなら無視すればいいのです。騒動挑発とは何ですか」
最近、最高人民裁判所と最高人民検察院は、ネット上に事実と異なるデマを書き込み、5000回以上閲覧され、500回以上リツイートされた場合、懲役3年の刑を下すとの新たな司法解釈を発表しました。
北京の民主活動家 胡佳さん
「最高人民裁判所と最高人民検察院のこのような司法解釈は、政法部門トップの許可を得て、行っているものだと思います。一人の子供に対して、このようなことをするのです。共産党が如何に邪悪で、如何に醜いか、如何に廉恥心がないかがわかりるでしょう」
ネット規制に関する当司法解釈が発表される前から、警察当局は“ネットデマへの打撃”の名目で、全国範囲で千人以上のネットユーザーを逮捕しています。
時事評論家 汪北稷さん
「このまま行くと、中国では国のことは話せなくなります。外出してもネット上でも、何も話してはなりません。話したらすぐ逮捕されます。中共は暴政維持のために、人々の思考の権利、言論の自由 集会の権利まで奪おうとしているのです」
北京の人権活動家胡佳さんは、未成年の逮捕をもって民衆を脅迫する当局の行為は、きっと中国共産党司法の悪行として、歴史に残されると示しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/09/20/a970407.html
(翻訳/吉田 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/蒋)