【新唐人2010年11月11日付ニュース】イギリスの新聞「ガーディアン」の記者、ジョナサン・ワッツ氏が中国の深刻な環境問題を暴く著作を(中国語名「当十億中国人一起跳」)出版。大きな反響を呼びました。このほか、中国人カメラマンの盧広氏も、長年、驚愕の写真を撮り続け、中国の環境汚染の真相を明かしてきました。
現在49歳の中国人カメラマン、盧広氏は2005年から撮った写真を集めた「中国の汚染」というタイトルの写真集を出版。中国の様々な環境汚染の実態を写し出し、去年、ユージン・スミス賞という人間性や社会性を体現した撮影に送られる賞を獲得しました。
盧氏の撮影のテーマは多様です。例えばもともときれいだった井戸や川、海に隣接した排水口から流れ出る汚れた液体。この排水は、パイプの先の工業地区から来ています。
煙突からの排気が工業地区の空を覆っています。工場の各種廃棄物も岸に山積みになり、製鉄所の汚水が川に流れこみ、付近の海には死んだ魚も。環境汚染による奇形児も見られます。
中国政府によると、現在、2億人以上がきれいな飲用水が飲めません。しかし、ウィキペディアのデータによると、中国人7億人がWHOの基準に満たない水を飲んでいます。
実際、2005年当局の発表によると、中国の7大水系の半分以上が汚染され、飲用水として適しません。ほかのデータによると、中国大陸の河川の全長の3分の1が高度に汚染されています。
経済協力開発機構――OECDによると、中国では毎年、1億9千万人が水の汚染によって、健康が危険にさらされているそうです。
盧氏は地方政府の誤った考えを指摘。例えば、「経済の発展には汚染はつきもので、驚くことはない」などです。
ここ数年とりためておいた中国の環境汚染などの写真を公表した盧氏は、より多くの中国人に真相をしってほしいと訴えます。
盧氏は、醜い所を暴くことはそれを隠すことより大事だと述べます。これにより、世界の関心を集め、中国人が苦難から抜け出せるからです。
新唐人テレビがお伝えしました。
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