【新唐人2013年10月31日付ニュース】10月の初め、軍事面で台頭する中国を牽制する為、アメリカは日本の集団的自衛権の行使を容認しました。一方、日本の集団的自衛権行使に対し、韓国はずっとその立場を表明しませんでしたが、最近、訪米の際に、条件付きで容認すると立場を表明しました。
10月27日、韓国の金章洙(きむ・じゃんす)国家安保室長が4日間の訪米を終え帰国しました。同日、安倍首相は陸上自衛隊朝霞(あさか)訓練場で開催された自衛隊観閲式に出席し、“集団的自衛権、集団安全保障の法的基盤の検討を進める”と発言しました。
韓国メディアによると、韓国大統領府の金章洙国家安保室長はホワイトハウスの国家安全保障問題担当大統領補佐官スーザン・ライス氏に、条件付きで日本の集団的自衛権を容認する立場を表明したそうです。
韓国側は日本の集団的自衛権の行使に関し、“朝鮮半島の有事など半島や韓国の主権が関わる問題では、韓国の同意が必要だ”との見解を伝えたとのことです。最近、韓国は日本と距離を置く反面、中国とは積極的な接近を見せていたこともあり、今回の立場表明は折衷策であるとの見方もあります。
一方、一部韓国メディアは、韓国が今回このような立場を表明したのは、事実上は日本を容認する事であり、今後北東アジアで日米韓と中朝が対立する新たな冷戦局面の出現は避けられないと報道しています。
日米は10月3日、日米防衛協力のための指針、ガイドラインについて見直し作業を正式に開始し、2014年末までに作業を終えることで合意しました。また、アメリカは日本の集団的自衛権行使を含む防衛力強化構想を歓迎すると表明しました。
集団的自衛権とは、他の国家が武力攻撃を受けた場合に、直接に攻撃を受けていない第三国が協力して共同で防衛を行う国際法上の権利のことです。
韓国政府は年内に日本側と接触し、韓国の立場を説明すると見られます。各界は日本の反応を注目しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/10/31/atext994292.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)