【新唐人2013年11月4日付ニュース】11日9日から中国共産党第18期中央委員会第三回全体会議(三中全会)が開かれます。先月28日に天安門車突入事件発生後、当局は極度に神経を尖らせ、北京市内の警備は更に強化されています。市民によると、今の北京はまるで文化大革命再来のような物々しい雰囲気に包まれているそうです。
大紀元時報中国語版の報道によると、北京の街角では赤い腕章をつけた年配の女性らが通行人の身分を調べており、警察は辺鄙な所でも身元確認を行っているそうです。また、北京の外国大使館付近でも警備が強化され、国連難民署の正門前にはパトカー2台が常時待機しているそうです。
北京の陳情者・楊秋雨さんによると、警察はさらに長い銃を肩にかけて自宅に調べに来たそうです。楊さんはこれまで何度も不当に警察に拘束され、さらには強制労働教養も経験していますが、警察が銃を持って家に来たのは初めてだといいます。
中共上層部 新疆の張春賢書記を警告
2日付けの香港“明報”(みんぱお)によると、天安門車突入事件発生後、共産党指導部は即刻会議を開きましたが、外遊中の二人をのぞく政治局委員23人が全員出席したそうです。
また、北京の消息筋からの情報として、10月29日、激怒した共産党上層部は、新疆の張春賢書記をウルムチから召喚し、“問題と矛盾を地元で解決できなかった”として、会議で厳しく批判したと報道。
“明報”によると、張春賢書記同様、郭声琨公安部長も今回の車突入事件で大きな圧力を受けているとのことです。
このほか、11月3日付けの共産党機関紙“新疆日報”によると、新疆軍区の彭勇司令官が新疆自治区共産党委員会の常務委員および委員の職から解かれました。
台湾メディアは、彭勇司令官の免職は天安門車突入事件と関係があると分析していますが、今の所、中国当局からの正式発表はありません。
ウイグル人学者 中共国保関係者に襲撃
中国のウイグル人学者で北京の中央民族大学の教師であるイリハム・トフティ(伊力哈木•土赫提)さんが、11月2日、中国国家安全保衛局の関係者に襲撃されました。
北京の人権活動家・胡佳さんによると、 イリハムさんは当時妻や二人の子供と一緒に空港に母親を迎えに行くために、車で家から出たとき、3人の国家安全保衛局の関係者が乗った車がぶつかってきて、妻の携帯電話を奪ったそうです。また、メディアの取材を受けたことを非難されたそうです。
天安門車突入事件発生後、イリハムさんは複数の海外メディアから取材を受けた際、中国当局が今回の事件を利用して新疆に対する締め付けをさらに強化するのではないかと憂慮を示しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2013/11/04/atext996977.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/ 映像編集/工)