【新唐人2010年11月19日付ニュース】中国では最近、軽油不足と値上がりが深刻です。地方では卸値で1トン当たり、約12万円に達するところも出てきました。この原因について、独占企業による投機的な動きが指摘されています。
中国の軽油不足は1~2週間前、東部や北部から始まり、全国へ蔓延。現在多くのガソリンスタンドでは、100元から400元分ほどのガソリンしか買えません。
先週発表された資料によると、2000軒あまりの民間のガソリンスタンドがガソリン不足のため営業停止に追い込まれました。関係者によると、実際に軽油を提供する民間ガソリンスタンドは、この数字をはるかに超えます。ある専門家は、軽油不足について、2つの原因があると指摘します。
国務院発展研究センター 経済専門家
「1つは国による備蓄。これは法律で決められており、公にされた理由です。裏の原因は独占企業による買占めです」
中国経済の評論家、綦彦臣氏の分析によると、中国の軽油不足の背後には、中国石油化工や中国石油天然気という2つの独占企業の投機的な動きがあるそうです。
経済評論家 綦彦臣
「中国石油と中国石化は単純な国有企業ではなく、謎めいた使命を帯びています。例えば株への関与程度や操作。500億または1000億を株式市場に放出して、株価が下がれば損をします。それで政府に値上げの容認を求めます」
イギリスの“フィナンシャル・タイムズ”の報道によると、中国は今年すでに、246億ドルで、海外の石油や天然ガス資源を購入。これは同期の取引の5分の1に当たります。
新唐人テレビがお送りしました。