【新唐人2013年12月13日付ニュース】北朝鮮中央通信社13日の報道によると、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の叔父で後見人とされた前国防委員会副委員長の張成沢(チャン・ソンテク)氏に対して、国家安全保衛部特別軍事裁判が12日に開かれた。「国家転覆陰謀行為」により死刑判決が下され、即刻執行されたと伝えている。張氏に近い勢力に対する粛清は今後も続くと見られる。
北朝鮮中央放送によると、「共和国刑法第60条により死刑に処する判決を下した。判決は即時執行された」
北朝鮮側が公表している張氏の罪は20数種に上り、最大の罪は「反党反革命宗派行為」。韓国「中央日報」の11日の報道によると、張氏の罪には、複数女性との不適切な関係、高級食堂の裏部屋での酒宴、麻薬、賭博などが挙げられている。
北朝鮮当局が8日に張氏をすべての職から解任すると発表した後、張氏の側近2人(副総理)が中国に逃亡し、「避難」。保護を求めている副総理2人は、国家計画委員長を兼任する盧闘哲氏と化学工業部の部長を兼任する李武栄氏で、現在中国側の保護下に置かれている。
韓国のシンクタンク「世宗研究所」のアナリスト・鄭成長氏は、次の粛清の標的は、張氏の側近である駐北京大使・池在竜氏である可能性があると推測している。
(翻訳/坂本)