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【禁聞】民衆の不満噴出 抗議事件週に450件

2014年01月22日

【新唐人2014年1月22日付ニュース】2014年に入ってから、中国共産党内部の権力闘争がさらに白熱化しています。一方、民間では権利を守る為の集団抗議事件が後を絶ちません。不完全な統計によると、集団抗議事件は1月1日だけでも57件発生し、今年最初の1週間で450件も発生しました。アナリストは、集団抗議事件の頻発は官民の矛盾が集中的に爆発している現れだと考えます。

 

旧正月は、都会で1年間働いた農民工たちが故郷に帰る年に1度のチャンスです。しかし、各地では給料をもらえない農民工たちが故郷にも帰れず、未払い給料を求めて集団抗議を行う事件が後を絶ちません。

 

1月2日、四川省成都市双流県では、未払い給料を求めて百人以上の労働者が、地元県政府までデモ行進を行いました。地元当局は大勢の警察隊を出動し、労働者との間で小競り合いが発生しました。

 

同じ日、河南省鄭州市の建設現場の入り口では100人以上の農民工たちが横断幕を掲げて、跪いて給料を求めました。

 

工事現場付近食堂のオーナー 胡さん

「どこの人かわかりませんが、給料を求めていました。白い布に給料を求めると書いていました」

 

未払い給料を求める農民工の集団抗議のほか、中国では強制土地収用や強制立ち退きに抗議する事件も毎日起きています。

 

7日、河北省邢台市(けいだい-し)巨鹿県観寨郷の郷長や幹部らが警棒や盾を手にした警官隊を引き連れ、西喬莊村に侵入し、村人に暴力をふるい、激しい衝突が発生しました。

 

村民代表、陳広河さんはアメリカのラジオ・フリー・アジアの取材を受けた際、村民たちが3日早朝に、こっそり村に入ってきて耕地を破壊した重機を阻止したため、報復されたと述べました。

 

河北省邢台市巨鹿県観寨郷西喬莊村村民代表 陳広河さん

「10数人捕まりました。巨鹿縣公安局はマフィアと結託し、我が県で不法に土地収用をやっています。収用手続きもない状況下、耕地を強制収用し、小麦も全部掘り起こしました。県公安局は200人以上の警察を出動し、我々を鎮圧しました。警棒で殴り、通報しても無視です」

 

一方、中国国内のメディアは村民たちの必死の抵抗を無視し、地元官僚たちも知らないふりをしています。このような状況は全国各地でも見られ、追いつめられた人々は北京に赴き、最高裁判所や天安門広場で、横断幕を広げたり、ビラを撒いたりなどの方法で訴えています。

 

1日、吉林省からの200人あまりの陳情者が最高裁判所前で「冤罪事件を1日も早く解決してほしい」と書かれた横断幕を掲げ、集団抗議を行いました。同じ日、上海や河北省などからの陳情者30数人は、天安門広場で数千枚のビラを撒きました。

 

河北省陳情者 朱建紅さん

「公安部や陳情局によく行きますが、彼らは受理しません。訴える処もないので、ビラを撒きましたが、警察に取り押さえられ、車に押し込まれ、馬家楼に連れて行かれました」

 

闇刑務所として知られる「馬家楼」はこの日、連れてこられた陳情者で溢れ返りました。

 

このほか、タクシー運転手の集団スト、教師のスト、城管の暴力に抗議した露天商の焼身自殺などもありました。

 

アメリカに本部を置く「大紀元」の中国語サイトによると、民間の統計では1月1日、中国では57件の集団抗議事件が発生。2日には67件、3日には82件、4日には34件、5日には23件、6日には108件、そして、7日には95件起きています。

 

中国の人権派弁護士 唐吉田さん

「根本的には政府側が自分らの特殊地位を守る為に、安定維持を行っています。覚醒した民衆が権利を求めると、矛盾がますます大きくなります。中国では今 物質利益のみ求められ、社会正義が軽視されています。法律の建設に置いても、政府の需要のみ強調し、民衆の要求が無視されていますこのような一連の矛盾が集中的に爆発しているのです

 

中国の人権派弁護士、唐吉田さんは、中国で頻発している集団抗議事件に対し、当局は十分な反省をしていないだけでなく、解決する気もないと考えます。中国の情勢は、リスクとチャンスが併存する時期に来ていると指摘します。

新唐人テレビがお伝えしました。

(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/工)

 

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