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郭台銘「中国司法には自信がない」

2014年01月28日

【新唐人2014年1月28日付ニュース】台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の元幹部らが納入業者から長期間金品を受け取っていた事が発覚し、検察当局に拘束されました。この事を受け、郭台銘会長は、公正に法を執行した台湾の司法機関に感謝すると同時に、心が痛むと表明しました。中国大陸の司法に触れた際には、ライバル企業のBYDに権利を侵害されても、大陸の裁判所からは公正な判決を望めないため、深センの工場は撤退すると述べました。

 

鴻海グループ 郭台銘会長

「まずは少し早めの新年の挨拶を申し上げます」

 

鴻海グループの忘年会で、郭会長はメディアの取材を受けました。グループ内企業の汚職事件について聞かれた際、元副会長が15年来、会社の持ち株だけでも6億台湾ドル所有しているにも関わらず、汚職を続けていたことに心が痛むと述べました。

 

鴻海グループ 郭台銘会長

「人はなぜこんなに大金を持っていても、これほど貪欲なのか、私は疑問に思っています」

 

郭会長は立法会の議員も招き、企業内の汚職防止のための法律を改正することを望みました。また、中国大陸に触れた際には、大陸の司法機関は信用できないと述べました。

 

鴻海グループ 郭台銘会長

「今回は台湾の調査機関のおかげです。台湾の調査機関には自信がありますが、深セン(司法)には自信がありません。深センにはライバル(BYD)がありますが、そのトップは人民代表大会常務委員なので、司法に干渉することができます。なぜ深センから移転するのかと上の人たちにいつも聞かれますが、体制がおかしいのです。政府が支援して、人民代表大会常務委員になって、また司法にも干渉し、資料を盗む事もできる。こんな体制がなぜ変わらないのか」

 

中国では知的財産が保護されないため、郭会長は中国からの一部撤退を計画しています。また、ハイテク部門を台湾に残すのは、中国司法から不公平な待遇を受けるのを避けるためだそうです。

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/01/26/atext1051561.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工)

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