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周永康関係者 相次ぐ謎の死亡事件

2014年04月24日

【新唐人2014年04月24日】中国共産党メディア「人民網」が21日、周永康元政治局委員の息子、周濱に巨額の汚職の疑いがあるとし、「その父親にその息子」であると伝えました。文章のニュアンスから、周永康事件の正式な発表が目前であるかのように思われます。一方、数ヶ月前から、周永康と関わりのある官僚たちが、相次ぎ謎の死を遂げています。

 

ロイター社の報道によると、周永康ファミリーの900億元を超える資産が当局に凍結または押収され、過去4ヶ月の間、300人を超える親族や側近が拘束または調査を受けています。一方、この期間中に複数の関係者が謎の死を遂げています。

 

4月初め、重慶市でマフィア撲滅の先鋒として活躍していた重慶市公安局の周渝が重慶市の4つ星ホテルで死亡しましたが、当局は自殺だと発表。

 

1ヶ月前、周永康の最後の秘書を務めた余剛の義理の弟で北京銀河証券の職員である王垣が刃物で腹部を刺されて死亡。こちらも鬱病による自殺であると発表しています。

 

雑誌「北京の春」 胡平編集長

「一部は明らかに自殺ではありません。自殺だとしても なぜ自殺したのか?多くの疑惑があります」

 

今年1月、北京の映像制作会社「小馬奔騰」(Beijing Galloping Horse Media Co., Ltd)の李明社長が突然死亡。周永康の腹心、李東生と深い関係にあり、調査を受けている間に突然死亡したそうです。

 

さらに謎に包まれているのは、今年初め、アメリカヒューストンに住む石油エンジニア、孫茂業の一家4人が射殺されました。外国メディアの報道では、孫氏が「中国石油」のアメリカでの購買と関係があると伝えられています。

 

雑誌「北京の春」 胡平編集長

「周永康側は元々自分たちの人であっても、何か重要な事を供述すると困るので、口封じを行っているのでしょう」

 

中国共産党の政界では、事件に巻き込まれた官僚たちが「自殺させられる」事は珍しくありません。2012年、王立軍がアメリカ領事館に駆け込む前、薄熙来の妻、谷開来は、王立軍は鬱病を患っており、自殺の傾向があるとの偽の診断書を病院に出させました。王立軍は最終的にアメリカ政府の介入の下、直接中国共産党の上層部に引き渡され、「自殺させられる運命」から逃れました。王立軍事件によって、薄熙来、周永康の政変の計画が明らかになりました。

 

アナリストによると、中国共産党の官界では、案件の調査が上層部に至るのを止めるため、低層の官僚が「自殺させられる」ことがしばしばあります。しかし、周永康のような高官にもなると、この手は使えないので、どのような罪名で案件を決着させるのかが、当局が手を焼く難題になっているといいます。

 

雑誌「北京の春」 胡平編集長

「どんな罪名を定めると他の問題ときれいに切り離せるか、切り離しがうまくできない場合、党の最高機密まで知られているので、周永康の審判は共産党への審判になりかねない」

 

専門家は、周永康事件を未だに公表しないのは、党内の派閥が未だに激しく争っている事を物語っていると指摘します。今後も周永康派がどのような動きを見せるか、注目されます。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/04/23/atext1104896.html  (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/田)

 

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