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放射能への恐怖中国で塩買い占め

2011年03月18日

新唐人日本2011年3月19日付ニュース】福島原発の危機がエスカレートする中、中国人は今、塩の買いだめに走っています。海が放射能に汚染され、安全な塩が手に入らなくなってしまうと案じているためです。店の棚からは、塩が消えたほか、これに乗じた便乗値上げで、価格が数倍に跳ね上がりました。

 
中国各地のスーパーや雑貨店の外には、長蛇の列が出現しました。店員は休むことなく、客に売るための塩を量っています。こんな中、便乗値上げが起こり、価格が当初の数倍にまで跳ね上がりました。
 
広西チワン族自治区作家 荊楚さん
「今朝ガソリンを入れに行ったら、塩を買う人が殺到していました。最初一袋1.5元だったのが、2.5元 3元 4元……7元に上がっても、買う人がいました」
 
中国の首都、北京でも塩の買い占めが深刻です。スーパーから市場、小さな店まで、塩が姿を消しました。
 
北京市民
「今日の午前中、見て回りましたが、スーパーになく。1時間余り車を走らせ、各地を見ましたが、市場から小さな店まで、塩は見当たらず、棚はカラでした」
 
北京市のあるスーパーの店員も、北京の各スーパーでは食用の塩はすでに売り切れたと話します。
 
スーパーの店員
「どの商店もこんな感じで、入荷しても全然足りません。いつ来るか約束できません。塩が家にあってもなくても、皆 2袋買うので、品不足になります。待っていても、いつ入荷するか不明です」
 
目下、北京ではスーパーで品切れを起こしているほか、卸売店でも、かつては山積みになっていた塩が見当たりません。店の外には、塩の購入を待つ人でいっぱいです。
 
この数日、中国では日本の放射能漏れにより、海が汚染され、安全な食用の塩が手に入らなくなるとのうわさが広まりました。さらに、ヨウ素入りの塩で放射能汚染を予防できるとのうわさも、買いだめに拍車をかけました。
 
これを受け、中国の各地方政府はうわさを否定する記者会見を開催。しかし、政府は長らく信頼されていなかったため、かえって不信を招きました。
 
北京市民
「昨日、国営テレビはデマを否定しました。逆効果です。信頼されていないから逆に恐怖を招きます」
 
日本で原発危機が発生した後、中国の他、香港でも放射能汚染へのパニックが起こりました。塩以外にも、放射能汚染を予防するのに有効とされるヨウ素剤やヨウ素入りの塩、マスクも買いだめの対象になっています。しかし専門家は、ヨウ素入りの塩はヨウ素の含有量が少ないため、予防の効果はないと指摘。また、過度にヨウ素剤を摂取すれば逆に体を傷つけると警告しました。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
http://ntdtv.com/xtr/b5/2011/03/18/a506689.html.-【禁聞】日本電廠輻射外洩中國現搶鹽潮.html#video

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