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張震氏葬儀に現れた「あのひと」

2015年09月15日
張震氏葬儀に現れた「あのひと」

【新唐人2015年09月15日ニュース】

 

9月3日に亡くなった元中国中央軍事委員会副主席・張震氏の葬儀は、9月9日に行われた。兪正声以外に、元中国共産党総書記の胡錦濤を含め、現役の6人の常任委員が全員葬儀に出席した。驚くべきは、喬石、万里、尉健行などの中国共産党長老たちの葬儀に欠席した江沢民が今回の葬儀に姿を見せたことである。中国共産党の慣例によると、副国級(注:中国中央指導部は、25人の中央政治局委員で構成されています。その中から8人の中央政治局常務委員が選ばれ、更にその中から一人、国家主席が選ばれます。今の国家主席は習近平です。この25人は「国級」で、中の8人は「正国級」、その他の17人は「副国級」とそれぞれ呼ばれています。)以上の葬儀には現役の常務委員が全員参加しなければならない。張震氏は副国級のレベルなので、チベット自治区の設立50周年の記念式典に参加するためチベットへ赴く兪正声以外の現役の常務委員全員が参加した。

 

この中で最も注目を集めたのは、元中国共産党総書記の江沢民氏である。なぜなら、喬石、万里、尉健行などの正国級の葬儀に姿を見せていない江沢民が、副国級レベルの葬儀に現れたからである。正国級の三人の葬儀に胡錦濤が全部出席したのに対して、江沢民は北京にいないため献花しただけと報道されていた。「新京報」は張震氏の葬儀は中国共産党の元・現役の総書記三人を再び一堂に会させたと伝えている。この前に一堂が会いしたのは、9月3日の軍事パレードの観閲式だった。

 

喬石、万里、尉健行などの正国級の葬儀に欠席した江沢民は、自由を制限され、自由に北京に入ることができないという噂が流れ、しかも、江沢民の影響を除去するとみられる習近平陣営の一連の動きが報道されていた。江沢民が軍事パレードに参加するかどうかは、各方面の注目を集めていた。

 

9月3日に、江沢民は観閲台に姿を現したが、新唐人テレビ局時事評論家の文昭氏は、「軍事パレードや建国記念日などの場合、中国共産党の元・現役の指導者は団結のパフォーマンスを対外的に見せなければならない。生きている限り、しかも歩けるならば、元指導者と元常任委員は皆招待の対象となる。もし一人が欠席したら、その人物は際立つことになり、軍事パレードの印象を薄めることにもなりかねない。また、軍事パレードは中国共産党政権安定の象徴となっており、もし江沢民が出席しないと、中国共産党の内部闘争が激しくなっていることを対外的に示していることになる。現在の中国共産党政権が党内外の僅かな衝撃にも耐えられないほど弱体化ているため、できるだけ国内外に和気藹々の雰囲気を見せかける必要がある。軍事パレードにおいて江沢民の前で習近平が軍隊をコントロールする権威を十分示し、同時に腐敗と戦う決意や勢いを示したことは、江沢民にとっては姿を見せないよりももっとつらかっただろう。」とコメントした。

 

さらに、文昭氏は、「現在、中国共産党内のルールが変わった。姿を現すことが身の安全を示すこととは限らない。周永康は、失脚する前によく姿をメディアの前に表したが、結局、無期懲役を言い渡された。もし、江沢民に軍事パレードに姿を現させ、張震氏の葬儀には出席させなかったら、外界からの憶測を呼び起こしかねない。これは、江沢民に海外のマスコミを利用して習近平への不利な言論を流させるチャンスを与えかねなく、今が完全に局面を掌握した習近平が江沢民陣営に付け込まれるすきを与えないため、掌中にある江沢民に姿を現させる方が得策かもしれない。」と指摘した。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2015/09/11/a1222867.html 中国語

(翻訳:張揚)

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