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【禁聞】爆買いは中国の恥 自国の製品を信用できない中国人民

2016年03月15日

【新唐人2016年3月15日】

 

中国で開かれる「両会」で、中国農業部の部長・韓長賦(かん ちょうふ)氏が、「中国人が海外で粉ミルクを爆買いするのは、中国粉ミルク業界の恥だ。国産に自信を持つべき」と述べたのに対し、多くの民衆は、「信じない」と不信を表しています。

 

中国の「両会」開催中に開かれた記者会見で、中国農業部部長・韓長賦氏は、「市場は国内産粉ミルクに自信が足りない」と指摘。

 

中国農業部部長・韓長賦氏

「メディアも報道していますが、大勢の中国人が海外で粉ミルクを爆買いしています。しかし売り手にお金を儲けさせているのに、相手は数量限定にしています。これは中国粉ミルク業界の恥です」

 

韓氏は中国の粉ミルクの原料は機械により搾乳され、密閉して運送しているので、「とても安全だ」とし、乳製品の栄養成分と衛生基準も国家基準あるいは国際基準に符合しているとコメント。

 

中国農業部部長・韓長賦氏

「我が国のミルク業界の品質を上げ、国民の民族ミルク事業に対する自信を取り戻すべきだ」

 

広東省食品供給・販売会社元社長 範一平さん

「信じる人はいません。これに関心を持っている人はいないでしょう。なぜなら、毎年両会を開いても、国民の生活は何の改善もないので、あまり意味がありません。社会的な問題や民間から来る問題は解決されないままです」

 

北京人権活動家 胡佳さん

「これは反腐敗と同じです。先頭に立って反腐敗している官吏が失脚する時に発覚された汚職問題は誰よりも重大なのです。上層部の幹部が海外出張するときは、いつも国外産の粉ミルクを大量に買ってきています」

 

香港紙・蘋果日報(ひんかにっぽう)の報道では、2003年中国の安徽(あんき)省で、赤ちゃんの「大頭症」、「浮腫」の症例が189例確認され、うち12人が死亡し、原因は粗悪な国産粉ミルクの蛋白質不足によるものとみられます。

 

2008年には更にメラミン混入粉ミルク事件が起きました。ミラミンが検出された国産粉ミルクの使用が原因で、30万人以上の乳幼児が腎臓結石の被害を受けました。

 

国産粉ミルクの不信から、中国人が海外で粉ミルクを爆買いする現象が起き、米国、豪州、ドイツなどの国では中国人観光客向けに粉ミルクの限定販売を行う措置を取ることもあります。

 

国産の粉ミルクの品質問題について韓氏は「国内のミルク業界でかつて問題が発生し、ごく一部の地域で問題があったとして、国産ミルクに対して自信を失っている」と発言しました。

 

韓氏の発言に対して中国のネットユーザーらは「品質が悪いのに、消費者が海外へ送金するなと言うのか!」、「農業省と関係がないと言うのか?牛が食べる草、空気も、水も汚染しているのにミルク業界の人に全部の責任を投げ捨てるつもりか!」と怒りを出しています。

 

かつて毒ミルクの被害を受けた李さんは、政府の官吏がどのように言っても、再び国産粉ミルクは買うことは絶対に無いと言います。

 

湖北省 李さん

「中国の監督管理部門を信用しません。これらの部門は行うべき責任を果たしていませんから。私たちは毎日有毒の環境で生活しています。粉ミルク、 地溝油(下水から作る食用油)など、皆安全でないものばかりです。ですから私は子供のものを買う時は特に慎重に選んでいます」

 

実際、中国人が海外で「恥」とされる爆買いの品物は粉ミルクに限らず、電気クッカー、携帯、ボールペン、引いてはシャワートイレまで様々です。

 

中国メディアの報道によると、今年中国の旧正月の間、600万人の中国人の観光客が海外で約1兆5000億円の売上を上げました。爆買いの商品はストッキング、爪切り、電動歯ブラシなど、既に日用品にまでなっていることがわかります。

 

新唐人テレビがお伝えしました。  

                                                

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/03/09/a1256673.html(中国語)

(翻訳/吉田 ナレーター/金丸 映像編集/李)

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