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上海ディズニーランドのレストランで子供に排便させる入園客、文明と発展のねじれ

2016年06月23日

【新唐人2016年06月22日】

上海ディズニーランドが6月16日にオープンし世界の注目を集めましたが、その初日、入園客がレストランで子供に排便させるという非文明的な出来事が起こりました。目覚ましい経済成長の一方、文明が未発達のままという中国の矛盾を曝け出し、注目を集めました。

 

ウォルト・ディズニーが55億ドルかけて建設した世界で6カ所目となる上海ディズニーランドは、入園料がハイシーズンで499人民元(約8000円)、オフシーズンで370人民元(約6000円)で、中国国内の中流階級をターゲットにしています。

 

ですが、開幕当日、施設内レストランで人々が食事をしているすぐそばで、子供に排便させている入園客の映像が中国版ツイッター・微博にアップされました。トイレからは20メートルも離れていませんでした。

 

中国問題研究家・文昭:「人は本来、儒学者が言う「四端(したん)の心」、つまり惻隠(そくいん)の情、羞恥の心、謙譲の心、物事の是非を見極める心を備えているはずですが、今の中国では非文明的な事柄があちらこちらで起こっています。これは過去数十年間にわたって、人が持つ良知、良能を封建主義、資本主義、修正主義だと見なして批判してきたために引き起こされたものです。」

 

2015年10月にはイギリスの高級ブランドショップ・バーバリーの店先で、中国人観光客と見られる客が子供に排便させている様子がネットに流れました。

 

ほかにも、大声で騒いだり、エジプトの神殿の古跡に字を刻み入れたり、旅客機の緊急ドアを開けたりなどの中国人観光客の非文明的行為が外国メディアの注目を集めています。

 

2015年に海外旅行へ出かけた中国人は1億2000万人に達し、世界のブランド品の46%が中国人によって買い占められている状況の一方で、経済能力と文明水準が釣り合っていないことに、外国メディアは注目しています。

 

中国問題研究家・文昭:「中国社会の文明の水準を上げるためには、伝統的文化を重視した教育を行うほか、悪い環境へと流されないように社会を変革させることが重要です。悪しきもの、自己中心的で拝金主義的な社会的風潮を取り除き、良知、良能を復活させなければなりません。」

 

中国の中流階級がターゲットの上海ディズニーランドですが、オープン当日や試運営期間中、トイレのハンドドライヤーで足を乾かしたり、敷地内の草花を摘み取ったり、街燈に落書きしたり、といった迷惑行為が多発しています。

 

中国文化に詳しい専門家は、中国がかつてのような礼儀を重んじる国に立ち戻ってほしいと指摘しています。

 

著名な評論家・曹長青:「中国でなぜこれほど多くの劣悪な現象が起きているかといえば、それは共産党によって『党の文化』、騙しの文化が作り上げられてきたためです。制度、文化、人の3者が互いに悪い影響を与え合う悪循環に陥っているのです。これを断ち切るにはまず制度を変えなければなりません。そして中国の良き伝統文化を復帰させ発揚し、少しずつ中国人の心理状態を変え、文明的水準を向上させるしかありません。まず制度を変え、次に文化を変えれば、人を変えることはできます。中国にはまだ希望があるのです。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/06/18/a1271939.html (中国語)

 

(翻訳/白白 ナレーター/淳萌 映像編集/叶)

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