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「金正恩を絞殺せよ」江沢民の地元で反北朝鮮デモ

2016年09月30日
「金正恩を絞殺せよ」江沢民の地元で反北朝鮮デモ

【新唐人2016年9月30日】

中国遼寧省の著名な女性企業家、馬暁紅(ばぎょうこう)の貿易会社、鴻祥(こうよう)実業集団が、北朝鮮に核兵器製造原料を輸出していたことが発覚し、国際社会の関心を集めている中、北朝鮮の核実験に抗議するデモが江蘇省揚州で行われた。当局は厳しい情報規制を敷いており、ネットからは関連情報が削除されている。デモが発生したのが元国家主席、江沢民の地元であることも注目されている。

 

中国ではこれまでアメリカや日本に対する抗議デモは数多く行われてきたが、北朝鮮に対する抗議デモが行われるのは異常事態とも言える異例中の異例。デモの情報は写真とともに中国のソーシャルネット微博(ウェイボー)と微信(ウェイシン)に投稿された。

 

『蘋果日報』の報道によると、ネットに投稿された写真では、大勢の民衆が揚州現地の党委員会と思われる建物の前で、「金王朝を打倒し、金正恩を絞殺せよ」と書いた横断幕を掲げて抗議活動をする様子が確認できる。

 

現在、これらのデモに関連する写真は微博から削除されているため、いつ誰が何の目的でデモを行ったのか、確認されていない。

 

北朝鮮と特殊な関係を結んできた中国で、政府と民衆とでは北朝鮮に対する考えに大きな差が生じ始めていると指摘する声も上がっている。当局が北朝鮮に都合の悪いニュースを厳しく規制している中、元国家主席の江沢民の地元で突如北朝鮮への抗議デモが発生したことに、注目が集まっている。

 

今回の抗議デモの発生については、すぐさま情報規制されたため、デモの規模やその後どうなったのかなどは不明だが、数年前中国全土で吹き荒れた反日デモ事件を彷彿とさせる。

 

2012年9月10日、日本政府が正式に尖閣諸島を購入したことを発表したのを受けて、同15日、中国全土の50以上の都市で大規模な反日デモが発生した。デモ参加者とデモが起こった都市の数は2005年に起こった反日デモを上回り、さらに小さな都市にまで波及し、20年以上の間で最大規模のデモへと発展した。過激化したデモ参加者は暴力や略奪行為を行い、当時当局の調査を受けていた重慶市長の薄熙来の「無罪放免」を求めるスローガンを叫んでいた。

 

この反日デモでは、大量の私服公安員が先頭に立って暴力行為を煽動していたと『新紀元』誌が報じている。当時の反日デモは政治局常務委員で政法委員会書記だった周永康が影で操った当局への攪乱工作であり、当時最高指導者だった胡錦濤が周永康の関連を調査するよう命令を下している。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2016/09/30/a1289154.html(中国語)

(翻訳/白白)

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