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中国深セン市の原発が放射性物質漏洩事故

2016年12月12日
中国深セン市の原発が放射性物質漏洩事故

【新唐人2016年12月11日】

複数の香港メディアが消息筋の話として伝えたところによると、香港からわずか数十キロしか離れていない広東省深セン市の大亜湾(だいあわん)原子力発電所で、メインテナンス中の先月に放射性物質漏洩事故が起こったという。中国政府はこの件について情報封鎖を行っている。

 

中国のSNS微信(ウェイシン、英語:WeChat)で12月9日、広東省の大亜湾原子力発電所で先月メンテナンス中に、主ポンプショックアブソーバーから放射性物質が漏れ、当局が数時間で封鎖プランを作りだし、3日後にサンプルを設置したとするコメントが「中国核能(原発)」という公式アカウントに書き込まれた。

 

原子力発電所の近隣も放射性物質に汚染されているにも拘わらず、同発電所は事故を公表しておらず、国内メディアも報じていない。政府が今回の漏洩事故を隠蔽していると見られる。

 

コメント主によると、事故を暴露した同コメントは書き込んだ日の夜に削除されたという。

 

大亜湾原子力発電所は香港からわずか数十キロしか離れておらず、放射性物質が漏れると香港に被害が及ぶ可能性がある。このため、事故の消息は香港で注視され、メディア各社が取材を行っている。

 

これを受けて、香港の原子力発電投資有限公司は10日、大亜湾原発では10月末から12月初めにかけて1号機の大規模なメンテナンスが行われたが、この間は放射性物質の漏洩事故は発生しておらず、11月16日に予定通り機械を停止して検査を行った際、作業員が1つの主ポンプショックアブソーバーから微量が漏れているのを発見したが、すぐに修理したと発表した。

 

だが、原発に詳しい香港のエンジニア、黎広徳は、推論するには情報が少なすぎるため、さらに多くの詳細なデータが必要だと述べた。また、大亜湾原発が事故を公表しないのは、事故に関する詳細なデータを把握していないからだとし、原発の管理が不透明であることを示していると指摘している。

 

大亜湾原発は広東省深セン市龍崗区の大鵬半島に位置し、香港の市中心部からわずか50キロしか離れていない。1号機と2号機は2010年から2011年にかけて運営されている。

 

報道によると、大亜湾原発は近年多くの放射性物質漏洩事故を起こしている。2010年だけでも3回の事故を起こしているが、政府は隠蔽している。

 

ラジオ・フリー・アジアは2010年に放射性物質漏洩事故が起きた後、当局は地元の反対運動を抑えるため、地元住民に毎月1000人民元(約1万6000円)以上を密かに支給し、懐柔してきた。10万人の地元住民に毎年支払われている「口止め料」は、10億元以上に上る。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/12/11/a1301422.html(中国語)

(翻訳/白白)

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