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専門家「天宮1号は中共の面子事業」

2011年10月05日

 

【新唐人日本2011年10月6日付ニュース】近日、中国はドッキング技術の習得を目指し、宇宙実験機“天宮1号”を打ち上げました。一方、中国が巨額をつぎこんだ宇宙開発技術は、実はアメリカの50年前の技術レベルで、国民にとっては全く必要のない単なる面子プロジェクトにすぎないないと、専門家は指摘します。

9月29日夜、中国初の宇宙実験機“天宮1号”が、甘粛省酒泉衛星発射センターから打ち上げられました。報道によると、11月には“神舟8号”を打ち上げ、“天宮1号”とのドッキングを行う予定。成功すれば、アメリカとロシアに次ぎ、ドッキング技術を持つ三つ目の国となります。

ロシアの踏襲とされる“天宮1号”の機体は、長さ9メートル、最大直径3.35メートルで、重さ約8.5トン。実験装置室と物資保管室から構成され、寿命は2年とされています。

一方、NASAの専門家によると、アメリカとロシアは50年前にすでにドッキング技術をマスターしたそうです。

NASAのエンジニア 黄祖威博士
「中国が米国とロシアと宇宙科学技術を比較する場合、相対的に言うと、その開きは数十年です。どんなに追いついたとしても、その開きは簡単に追いつけるものではありません。科学技術のものはしっかりした基礎がないと、仕方がないのです。一歩一歩着実に進まないといけません」

CNNもアメリカマサチューセッツ州の軍事専門家の話として、“天宮1号”の技術はアメリカの50年前の“ジェミニ計画”のレベルだと指摘。

中国は1992年より、巨額を投じて宇宙開発に乗り出しています。2020年には、独自の宇宙ステーションの建設を目指しています。

一方、中国メディアの大々的な宣伝に対し、庶民がもっと関心を寄せているのは、生活です。

中国の教育費はアフリカ諸国よりも低く、多くの庶民は病気になっても病院にすらいけません。それでも、当局は巨額を費やして宇宙開発を進めていますが、全く必要のないことだと、黄博士は指摘します。

NASAのエンジニア 黄祖威博士
「他の先進国 例えば 英国 フランス 日本などが、積極的にこんな事をしないのは、実際の必要がないからです。中国は多くの問題を抱えているのに、大金を注ぎ込んで、こんな事をする必要は全くありません。他国がとっくに成し遂げた事、数十年前に成し遂げた事を。今 無理をしてやったとしても、意味があるのでしょうか」

旧ソ連もかつて国力を傾けて、宇宙船の打ち上げや宇宙ステーションの建設などでアメリカに対抗。その一方で、国民経済は制約され、最終的にはソビエットの崩壊を招きました。

宇宙開発には巨額な資金が必要なため、近年、アメリカやロシアは開発を控えています。一方、中国当局は大金を惜しまず、“大国”としての面子事業を行っています。これは共産党当局がいわゆる“偉大な業績”を誇示するために作り上げた虚像だとの指摘さえあります。

中国工程学院元教授 張新宇さん
「中共は多くの借りを作りました。なので現在宇宙開発を進めているのは、一つは国民を騙し、もう一つは国際社会を威嚇するためです。主なのは国民を騙すためです。その意図は 国民に共産党は「偉大で常に正しい」という事を知らしめるためです。自分でも「イメージ工程」と言っていますから」

2008年、中国メディアが放映した“神舟7号”の映像から、気泡が出ているのが発覚され、水中撮影ではないかとの疑惑が浮上。2007年、探測器“嫦娥1号”が月面から発信したとされる最初の写真、角度を20度変えるとグーグルアースの月の写真とそっくりでした。こちらもニセモノだったことが判明しました。
新唐人テレビがお伝えしました。

www.ntdtv.com/xtr/gb/2011/10/03/a597243.html
 (中国語)



 

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