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マフィア化する中国の医療

2012年01月15日

 

【新唐人日本2012年1月16日付ニュース】中国では国営の病院による医療事故が後を絶ちません。その上、病院側は警備員を雇って被害者家族を脅迫するなど、マフィア同然です。専門家は、中国の法律、医療体制および教育などがみな、一役買っていると指摘します。

 
湖南省の12歳の少女が国営の大学病院に入院。1月5日午前、点滴を受けた後、異常が現われたものの、医者は無視。少女は昏睡状態に陥り、両親がひざまづいて懇願して、やっと主治医が現われましたが、すでに手遅れ。少女は帰らぬ人となりました。遺族は医者の職業怠慢を訴えます。このことを受け、我々は13日、電話取材を実施しました。
 
記者
「湘雅病院ですか」
 
湘雅病院
「ええ、どなたに御用ですか」
 
記者
「12歳の邹佩秀はそちらの病院で病死しましたか」
 
湘雅病院
「間違ってかけましたよ」
 
9日午後、遺族が病院の手続きを済ませたあと、病院側と遺体の取り合いになりました。病院側は黒い制服姿の警備員80人を動員し、棍棒などで遺族を殴打。同様な事件は去年9月、吉林省の吉林大学病院や甘粛省蘭州大学病院でも発生し、2009年4月、湖北省でもありました。業界内人士によると、この手の暴力手段は、今や各病院の暗黙のルールになっているそうです。
 
東南大学衛生法学研究所の張所長は、このような現象の原因は複雑で、改善するには法律や国の投入、教育の全てに変革が必要だと述べます。
 
東南大学衛生法学研究所 張賛寧所長
「医療行為≠民事行為、現在中国の医療紛糾の処理は民法で行いますが、医療は特殊な行為なので民法で処理するのは不適切です。
二つ目の原因、衛生分野への国の投入が少なすぎて、医者と患者間の矛盾が増えています。
三つ目の原因、我々が受けた教育はみな階級の闘争の教育で、憎しみの教育なので、寛容の精神に欠けています」
 
張所長は、医療トラブルになったときは、先ずカルテを手に入れ副本をとり、その後、裁判所に提訴するよう提案します。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
 
 
 

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