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【十大禁聞その3】胡錦濤の完全引退で古参の政治干渉も終結?

2013年01月05日
【新唐人2013年1月6日付ニュース】王立軍・薄熙来事件による一連の醜聞は、中南海の政局に影響し、10年に一度の権力交代も更に複雑で変化の多いものとなりました。中でも胡錦濤主席の“完全引退(裸退)”は、第18回共産党大会で注目された点でした。外部は、“古参の政治干渉が終わりを告げた”との見方をしていますが、近日、前指導者・江沢民がしきりに姿を見せている兆候からみると、“古参の政治干渉”の終焉(しゅうえん)はそれほど簡単には行かないようです。
 
次期指導者に習近平と李克強が内定していたものの、王立軍・薄熙来事件の影響で、11月の共産党大会はやはり疑心暗鬼に満ちた中で行われました。
 
新たな政治局常務委員のリストは、十八大の閉幕後になってようやく公表。予想に反し、胡錦濤派の名前は少数を占め、外部からは“古参の政治干渉”の結果であるとの見方をされています。
 
江沢民とは違い、胡錦濤主席は軍事委員会主席に引き続き留任せず、中国共産党史上初の“完全引退(裸退)”した最高指導者になりました。
 
この前から、胡主席は“完全に退く”方法で中国共産党の“古参の政治干渉”の伝統を終わらせるだろうとの噂が絶えず伝えられていました。
 
中国共産党の歴史上において、“古参の政治干渉”は長い歴史を持っています。中でも、“死ぬまで退かない”江沢民が、その典型的な人物の一人です。
 
江沢民は2002年、“総書記”と“国家主席”を引き渡したあと、軍事委員会主席に引き続き留任。2004年に引退を迫られましたが、共産党、政府、軍の中の“上海派閥”と江派の要員を通じ、胡錦濤勢力をけん制し続けました。
 
最終的には“2つの中央”の局面を招き、江沢民が引き立てた周永康が権力を拡大し、中央政法委員会は公安局、検察局、法院を一手に引き受けるシステムとなり、権力は一度絶頂期を迎えました。王立軍の米領事館駆け込み事件を引き金に、江沢民勢力は崩壊を迎えました。
 
時事評論家 夏小強さん
「政法委員会のシステムは全国の労働教養所とマフィアや汚職官僚と結託し、生きた法輪功学習者から臓器を奪い取るという驚くべき犯罪を行いました。これらの悪事を隠し続けるため、江沢民、曾慶紅は最高権力を譲ろうとしませんでした。この事も十数年来の「江・胡争い」の核心であり、中共の十六大、十七大、十八大の権力争いの核心なのです」
 
情報によると、胡錦濤主席が“完全引退”を決心した後、共産党内部会議において、“すべての党内高官は引退後政治に干渉してはならず、今後、軍事委員会主席を含め、退職期限に関する全ての人事に例外があってはならない”と決定したそうです。
 
中国共産党5代目の指導者・習近平の就任後、果たして“古参の政治干渉”の時代は終わるのでしょうか? まだまだ観察が必要です。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)
 
 

 

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