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北京の大気汚染指数 7年後も基準の5倍

2013年01月17日
【新唐人2013年1月18日付ニュース】中国の中部・東部地域が連日スモッグに覆われ、各地の病院や診療所は受診患者で溢れかえっています。国内外専門家が発表した最新報告書によると、世界でもっとも汚染がひどい10都市のうち、中国が7都市を占めています。
 
1月15日、北京では小雪が降り出しました。朝5時の大気汚染指数は、アメリカ大使館の測定では154で、不健康。一方、中国当局が発表した数値は77で良好。上海の汚染指数はアメリカ大使館の発表では169で不健康。当局の発表では128で、軽度の汚染です。
 
北京在住の著名芸術家・艾未未(アイウェイウェイ)さんは防毒マスクをつけたパフォーマンスアートを披露しました。
 
著名芸術家 艾未未さん
「仕方がないです。このような方法で表すしかないです。マスクを買ってきてつけました。二つのメッセージを伝えたいです。一つは北京の状況が如何にひどいか、もう一つは、我々一人一人には自らを救える可能性があるということです」
 
14日、中国の環境専門家とアジア開発銀行(ADB)が共同で発表した報告書“持続可能な環境の未来へ”によると、中国の500都市のうち、世界保健機構WHOの大気品質基準を満たしている都市は1%未満だそうです。WHOの基準では、大気中の直径2.5マイクロメートルを超える超微粒子PM2.5の濃度が1立方メートルあたり10マイクログラムを超えないことです。報告によると、世界で最も汚染がひどい10都市のうち、中国が7都市を占めています。
これほど深刻な大気汚染に対し、当局はどのような手を打っているのでしょうか。北京当局の大気汚染管理目標によると、2015年のPM2.5の目標は1立方メートルあたり60μで、2020年の目標は50μだそうです。つまり、当局が一連の努力を払っても、7年後の北京の大気汚染指数は依然としてWHOの基準の5倍だということです。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)
 
 

 

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