【新唐人2013年11月27日付ニュース】中国政府が防空識別圏を設定したことに対して、日本政府は25日、中国の程永華駐日大使に抗議しました。中国政府も日本側に強い不満を示しています。今回の中国政府の意図について、専門家の意見を伺います。
文昭さん。今回の中国側の意図は一体、何なのでしょうか。
文昭
防空識別圏の設定は第一に政治的意図があります。まずは既成事実を作り、その地域の管轄権を他国に認めさせる。第二に圧力を高めるためです。日米との交渉カードにする気でしょう。
司会者
中国側が「防空識別圏内で指示に従わない航空機には緊急措置を取る」と述べたことに対して、周辺国は強く抗議しました。では、これからの情勢は？
文昭
周辺国との摩擦は今後増えるでしょう。ただ防空識別圏は国際条約ではなく、国の一方的な政策です。外国の航空機に警戒措置を取れるだけで、航空機を撃墜できるわけではありません。
司会者
事態が悪化すれば、軍事衝突にまで発展するのでしょうか。
文昭
今後の中国側の動きが鍵です。中国が軍用機の出動を増やせば、日本側も対抗措置を取ります。両国の防空識別圏が重なるからです。にらみ合いが続いた後中国側はどう出るでしょうか。自制して、摩擦を回避するのか、それとも挑発して、日米に軍事行動を取らせるのか、ですから今後は中国側の意図に注目すべきです。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/11/26/atext1011941.html（中国語）
（翻訳/河合 ナレーター/大口 映像編集/工）
