【新唐人2013年12月9日付ニュース】近日、66歳の女性が北京の下水道の中で20年間生活していたことが明らかになり、ネット上で話題となっています。6日、当局は事前通知もない状況下で突然下水道の出入り口をセメントで塞ぎました。地元市民によると、北京の街頭には地方からの多くの陳情者が野宿しており、苦しい生活を送っています。
報道によると、6日、北京市朝陽区麗都公園近くにある14の下水道のうち、人が住んでいた5カ所が当局によってセメントで塞がれました。下水道の中にあった生活用品は撤去され、住んでいた人たちの行方は不明だそうです。
北京市民 姜さん
「メディアが不都合なことを報道すると、政府はそれを封じ込みます。一貫したやり方です。面子を重んじるので、暗黒な一面が暴かれるのを恐れます。独裁暴政だから、手段を選びません」
下水道の中で20年以上生活した66歳の全友芝さんは、廃品回収で生計を立てていて、夫も近くの下水道に住んでいました。ふるさとの河南省に2人の息子を残していますが、貧しい家計のせいで学校にも通えなかったため、未だに親に頼っているそうです。
河南省ネットユーザー 侯さん
「貧しい人がまだまだ多いのです。お金がないので学校にも病院にも行けません。また官僚が彼らを搾取するので、本当に苦しい日々です。北京で廃品回収したほうが地元にいるよりましなのです」
北京市民によると、警察と関連部門は陳情者らが路上に建てた臨時住居を発見すると容赦なく取り壊し、防寒用の衣類や鍋などの生活用品もゴミとして処分するそうです。
北京市民 姜さん
「人が住んでいた地下通路は全部レンガを積み上げ、セメントで塞ぎました。陳情者が住んでいる所は全部塞ぎました。追い払いとブロック、残酷な弾圧を行っています」
情報によると、北京南駅や橋の下などには多くの陳情者が野宿しており、毎年冬になると、凍死者が出ています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2013/12/08/atext1019949.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)