【新唐人2014年2月2日付ニュース】旧暦新年期間中、中国各地で再度深刻なスモッグが現れ、各地の病院は診察を待つ患者で溢れています。当局の発表によると、旧暦大晦日にあたる30日、68の都市が重度の汚染、31日には128の都市でPM2.5の平均濃度が1立方メートルあたり150マイクログラムを上回る重度の汚染でした。
旧暦元日の1月31日、中国環境保護部は大晦日の爆竹や花火の影響で、大気の品質が影響を受け、31日朝のPM2.5の濃度が明らかに上昇したと発表しました。これに対し一般市民は、大気汚染は当局が長期にわたって環境保護を軽視した結果であると考えています。
上海市民 汪さん
「大晦日(30日)と元日(31日)上海の空気はひどいです。灰色です。硫黄の臭いを吸い込むと気分が悪く、ずっと咳が出ています。病院では点滴を待つ人が長蛇の列を作っています。息子がのどが痛いので、急診に行きましたが、医者によると、一晩だけで800人の児童が急診に来ていたそうです」
30日夜、北京、天津、河北省などでは深刻なスモッグが現れました。邢台(けいだい)市が最もひどく、PM2.5とPM10の濃度はそれぞれ1立方メートル当たり302と472マイクログラムでした。
北京市民 金さん
「30日午後から空気が悪く、北京では風がないと、灰色で曇った感じでした。周辺の河北省などには工場などが多く、冬季の暖房に石炭が多く使われます。環境保護など考える余裕がないのです」
新年期間中の爆竹の自粛を求めている当局に対し、民衆は工業による汚染のほうがもっと深刻であると考えています。
浙江省杭州市民 戚さん
「30日のスモッグはひどく、爆竹遊びをしなくても、朝 空気が悪かったのです。花火や爆竹だけでなく、企業環境が悪いのです。排水は好き放題です」
深刻なスモッグに伴う交通事故も頻発しています。中国メディアによると、30日午前7時30分頃、上海市金山区の高速道路の料金所付近で車11台が絡む玉突き事故が発生し、3人が死亡し、15人が負傷しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/02/01/atext1054565.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)