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2010世界の大事件――最も印象に残ったニュースとは

2010年12月23日

【新唐人日本2010年12月24日付ニュース】2010年もあと残りわずかです。本日の番組では、今年世界で起きた主な事件をご紹介します。

2010 世界大事件
 
アラブ首長国連邦に、15億ドルを投じた世界一の高層ビル“ドバイビル”が1月4日、正式にオープン。高さ828メートルで、それまで世界一の高さを誇った台北101(たいぺいいちまるいち)よりも300メートル高く、世界初の800メートル以上の高層ビルになりました。
 
ドバイ・ショックの後、建設の危機に陥ったビルを救ったのが、アブダビ首長国の首長、ハリファ氏でした。これにより、“ハリファ”の名がつきました。ハリファは、古代アラブの世界では、イスラム帝国の帝王という意味もあります。
 
1月12日、カリブ海のハイチでマグニチュード7の地震が発生。震源地は、ハイチの首都ポルトー・フランスからわずか16キロの位置。アメリカ地質調査所によると、これは200年ぶりの大地震です。
 
金融危機を受けて、巨額な債務を返済しようとしたギリシャは、公共福祉の削減、給料の引き下げ、増税などの措置を打ち出しました。すると、ゼネストと反政府デモが発生。2月24日、ギリシャの首都アテネで、学生がアテネ大学を取り囲んでいた完全武装の警官に投石、警察は催涙弾で応酬しました。大量の逮捕者が出ましたが、警察によると、全国から2万名余りの労働者がこのデモに参加したそうです。
 
2月27日、マグニチュード8.8の大地震がチリを襲い、火事が発生。主要な道路と橋が倒れ、100名余りが死亡。地震は太平洋の津波を招いたほか、震源地付近の15階建ての建物も崩れました。
 
現地時間3月21日の夜中12時ごろ、アイスランド南部のエイヤフィヤトラヨークトル氷河にある火山が噴火。今回の噴火で発生した、火山灰と溶岩は、1,000メートル余りの高さに達しました。大量の火山灰で、濃霧が発生したため、多くの国際便が運行停止に追い込まれました。
 
この火山は、1821年以来ずっと休眠状態で、今回の噴火は、大爆発の小さな予兆だともいわれています。
 
韓国の哨戒艦が3月26日の夜、黄海で巡回中、急襲に遭い、沈没。乗組員104名のうち、46名が亡くなりました。韓国は、事故現場から回収した魚雷の残骸(ざんがい)が北朝鮮の魚雷と一致した点から、北朝鮮の潜水艦が魚雷を発射したと判断しました。
 
現地時間の3月29日、朝のラッシュ時間に、モスクワの2つの地下鉄の駅で爆発が発生し、少なくとも38名が死亡。まだ犯人は特定されていません。しかし、ロシア連邦保安庁によると、事件は、イスラム教徒が集中する北カフカスの武装組織と関係し、その指導者は、ロシアのエネルギーパイプラインの襲撃を脅したことがあるそうです。
 
4月6日、共産党毛沢東主義派の武装ゲリラが最も多いインド中部のチャッティースガル州の密林で、武装ゲリラによる地雷の爆破と掃射攻撃で、警官75名が死亡、7名が負傷。インド当局によると、全国630の地域の3分の1で、合わせて6000から8000人の毛沢東主義派がいます。毎年、大企業から脅し取るお金は3億ドル強。1960年代から毛派(もうは)の武装闘争ですでに数千名が亡くなりました。
 
アメリカのオバマ大統領とロシアのメドベージェフ大統領が4月8日、チェコで“新戦略武器削減条約”に署名。これによると、米ロはこれから7年の間に、冷戦時に配備した戦略的核兵器を3割削減。しかし、その残りでも十分相手を破壊できます。この直前、2人は、イランの核問題や中央アジアのキルギスの騒乱などについて話し合いました。
 
4月10日、ポーランドのレフ・カチンスキー大統領と夫人が大統領専用機でポーランドの首都ワルシャワからロシア西部の都市、スモレンスクに向かう途中、飛行機が濃霧の中で墜落。乗っていた97名全が員亡くなりました。ポーランド大統領夫妻のほか、多くのポーランドの政府要人や軍の高官も含まれています。大統領はもともと、“カチンの森事件”の70周年記念式典に出る予定で、しかも飛行機が墜落したのは、当時、スターリンが2万2,000名のポーランド兵士らを虐殺した場所の近くでした。
 
アメリカ史上、最悪規模の環境汚染事故となったメキシコ湾の原油漏れ事故。4月20日、BP社の「ディープウォーター・ホライズン」の石油掘削基地で爆発が発生し、沈没しました。当時、基地にいた126名の作業員のうち、115名が生還し、11名が行方不明。この爆発によって、毎日平均で1万2,000バレルから10万バレルもの原油がメキシコ湾に流れ出て、深刻な環境汚染を招きました。少なくとも、2,500平方キロの海水が石油で覆われたそうです。
 
5月1日、市民から通報を受けた、ニューヨーク警察は、タイムズスクエア付近で、自動車を使った爆破事件を未然に防ぎました。爆弾処理チームは、路肩に止めてあったジープから、プロパンガスボンベ3本、花火、ガソリンタンク2つ、時限装置2つなどを発見。専門家によると、この爆弾の殺傷力は極めて高いものだったそうです。
 
イギリスの総選挙が5月6日に終了。野党の保守党が選挙に勝利したものの、過半数を得られなかったため、6日後、自民党と連立政権を樹立することで合意。保守党のキャメロン氏が首相に任命されました。これはイギリスでは、1945年以来初めての連立政府です。
 
6月11日、キルギスの第2の都市、オシュで民族同士の衝突が発生。37名が死亡、523名が負傷しました。当局によると、ギャンブル施設で起こった小競り合いが民族衝突にまでエスカレートしたそうです。
 
これは4月にキルギスの大統領が退陣させられて以来の、最も深刻な暴力事件です。キルギスには、アメリカとロシアの駐留基地があります。オシュなどで銃撃戦が起こったため、臨時政府は非常事態宣言を出しました。
 
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