【新唐人2014年6月23日】最近、当局の内部通告がネットに出回りました。「大陸で活動する海外の非政府組織、NGOに対して、徹底的な調査を行え」と命じる内容でしたが、間もなく、その原文だけでなく、その関連報道もすべてネットから削除されました。
17日、山西省運城市の公式サイトに、去年、創立された強大な権限を有する組織、国家安全委員会の内部通知が掲載されました。それによると、5月から7月末まで、大陸で活動するNGOに対して、徹底的な調査を行うそうです。
大陸のサイト「観察者」は20日、多くの省で同じことが実施されていると報道し、この記事が複数の大陸メディアに転載されましたが、間もなく、すべての報道記事が削除されました。
中国のあるNGOの責任者は、現在、中国ではどのNGOも、警察から調査票の記入を求められていると語りました。
NGO益仁平中心・責任者 陸軍さん
「中国のNGOは大変です。資源と経験が非常に少なく、海外協力や援助には政府の警戒心が高く、厳しく広範囲で検査されます。党の安定を揺るがすと案じているのです」
社会科学院の研究員、高程さんは19日ブログで、「昨日から個人や海外機関の徹底調査が始まったが、とりわけ、NGOと基金や財団の行き来や財務関係を調べている」と明かしました。
NGO益仁平中心・責任者 陸軍さん
「当局によるNGOの監視や制御は常態化しており、実際 今回の調査は必要ありません」
国家安全委員会は去年11月、「国内外の脅威に対応する」という名目で創設された組織で、その権限は警察組織の公安や情報機関の国家安全部、党員の腐敗を監督する中央規律検査委員会を超えます。今年1月24日に、習近平国家主席が正式にトップに就任しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2014/06/21/atext1117995.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/水田 映像編集/李)