【新唐人2014年8月3日】先週、中国を最も揺るがしたニュースは、前政治局常務委員の周永康が粛清されたことでした。7月29日、当局は初めて正式に、周永康に対して、立件に向けた捜査を行うと発表したのです。
周永康に対する捜査の通告は、7月29日、新華社に掲載されましたが、このわずか70文字未満の通告には、周永康の肩書きがまったくなく、普通、党員に用いるはずの「同志」の呼称もありませんでした。
評論家 文昭さん
「2012年4月10日、薄熙来が処分された時、『同志』の呼称がありました。周に対し呼び捨てにしたのは証拠を多く握っているからでしょう。だから司法手続きに入れば、薄熙来よりも早いと思います」
ロイター通信は今年3月、関係筋の情報として、周永康の家族と腹心ら、300人以上が身柄を拘束され、調べを受けているほか、没収あるいは凍結された資産は900億元を超えると報道しました。
周永康は中共の歴史上、汚職の罪で追及された最も地位の高い官僚です。これにより、習近平が掲げる反腐敗キャンペーン「トラ狩り」は、1つの高みに達しました。注目したいのは周永康が粛清された日に、中共メディア「人民ネット」が発表した「『大トラ』周永康の摘発は、反腐敗のピリオドではない」という評論です。周永康の背後に、さらなる大物がいることを暗示していますが、この評論はすぐに削除されました。
周永康事件の特別捜査チームは、中央規律検査委員会の書記、王岐山が率います。周永康が粛清された翌日、中央規律検査委員会は、江沢民の牙城と見られる上海に乗り込みました。つまり、ターゲットは江沢民です。
評論家 文昭さん
「周永康を抜擢したのは江沢民です。江沢民は法輪功を全滅できず、権力移譲したので戦々恐々です。だから腹心を政権に残しました。そのうち最も肝心なのが周永康です」
法輪功迫害調査組織 汪志遠・代表
「周永康は法輪功迫害の主犯の1人です。四川省のトップ、公安部長、政法書記の在任中、直接迫害を計画・実行しました。特に法輪功学習者に対する拷問や臓器狩りなどです。これはジェノサイドと人道に反する罪です。特に臓器狩りは人道に反し、罪深いものです」
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/08/03/a1127714.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/水田 映像編集/李)