市場低迷に対応か 北京住宅展示会で大幅値引き
【新唐人2014年9月12日】18日から北京で開かれる住宅展示会で、一部の不動産開発企業は販売促進のために大幅な値引きを予定しています。専門家は、物件を手放したい不動産企業の焦りが垣間見えると指摘します。
報道によると、8日、北京住宅展示会組織委員会の秘書長、鄭向東(てい こうとう)氏は、18日開幕の秋季住宅展示会では、出展企業による、近年まれに見る大幅な値引きがあるとしたうえ、この事から物件を売りたい不動産企業の焦りが垣間見えると述べました。
今回の展示会には北京、天津、河北、海南などから多くの企業が出展しますが、ほとんどの企業が値引きを予定しているとのことです。中でも北京のある物件は「最高30万元」の値引きを打ち出しています。
鄭向東氏によると、これまでの北京住宅展示会では、北京市の物件が値引きされることはほとんどなかったそうです。今回の値引き拡大は、不動産企業の低迷が続く市場への対応策であると述べています。
雑誌『国情内参』首席研究員 鞏勝利さん
「今年に入って、連続8か月中国の不動産業界は建設業が収縮し、販売の低迷も悪化しています。中国不動産企業は10年前と比べて、中国経済発展の牽引役の勢いがなくなりました。こんな国はどこにもありません」
中国指数研究院のデータによると、中国100都市の新築物件数は連続4か月下落しています。うち、74都市が前月と比べ下落し、26都市が上昇しています。
中国の各都市では不動産購入制限令を相次ぎ取り消していますが、その効果は表れていないようです。不動産市場の低迷に対し専門家は、各地での不動産市場救済は、市場の試練に向き合う必要があると指摘しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/09/09/a1136959.html (中国語)
(翻訳/赤平 ナレーター/佐藤 映像編集/李)