【新唐人2014年11月02日】中共軍事委員会副主席の人選問題は今回の「四中全会」の焦点でした。会議の前には副主席増員の噂が多く流れ、太子党の劉源と張又俠が注目されていました。しかし結果的に副主席の増員はありませんでした。劉源と張又俠の年齢はそれぞれ63歳と64歳。2人とも今回で軍事委員会の副主席になれなければ、中共の規定に基づくと65歳で引退なので、2年後には手中の権力を手放さねばなりません。
中共がこちらで会議を開いているとき、あちらでは劉源のブレーン・張木生がこう漏らしました。「徐才厚1人で十数億元も横領したがもっとひどいのもいる。官職の売買だけでなく軍事費にまで手を出している」。この話からすると劉源が何か行動を取るのでは?劉源の軍内での政治闘争の手段はまさに「反腐敗」の形式なのです。軍の大物汚職官僚である谷俊山と徐才厚はいずれも劉源によって失脚したのです。
張木生の話のニュアンスから劉源は今回軍委副主席と無縁なので、さらなる反腐敗運動の嵐を巻き起こすのではと予想されました。案の定、軍委副主席の増員は結論が出ませんでした。会議閉幕後、海外メディアが劉源の意思を伝えました。「軍内でさらに腐敗官僚を取り締まる」と。
このことはこの先 中共党内の激震は避けられないことを示唆しています。権力をめぐる争いがさらに白熱化することが予想されます。なぜそう言えるのかと言いますと、中共は江沢民時代にすでに末期に入りました。今誰かがもし街頭で、「私は共産主義を信じる」と叫んだりしたら、警察さえも彼を精神病院に送るでしょう。共産主義を信じる者は「精神病」と思われるからです。中共が存続に利用して来た「ニセの信仰」はすでに崩壊しているのです。
江沢民は中共の統治を維持するために、特には法輪功迫害を維持するために、軍隊と官僚の腐敗を放任しました。同時に「汚職腐敗」の罪名で自分に反対する者に判決を下しました。これが「反腐敗」の内部争いなのです。江沢民の時代から中共は「腐敗による統治」時期に入りました。中共の政治闘争は避けられないもので、今の「反腐敗運動」がその1つの形式なのです。
この「反腐敗運動」は実は毛沢東時代の「政治運動」の別称に過ぎません。中共はまた「運動」を始めたのです。
劉源が「反腐敗の継続」を提案したのは自分の軍委副主席への道を阻む将軍たちに対するものです。だからこの先 中共党内では嵐が吹き荒れるでしょう。劉源だけでなく、 各種の権力闘争が天地を覆い隠すほどになるでしょう。
話を戻すと、この種の内部争いはどの王朝の末期でも見られた現象で避けられないものです。これらの反腐敗関連の報道から、中共党内の情勢を垣間みることができます。中共が今 極度に腐敗しているのがわかります。歴史と比べてみるといいでしょう。歴史上の王朝はここまで腐敗する前に滅亡していました。中共には起死回生の力がもうありません。中共の太子党に勧告したいですね。「沈没寸前の中共はもう諦めて下さい」と。殷を滅亡させた周の武王、随に対する反乱を起こした李淵に習って、貴族になりたければ、天意に従い、民のためになることを行うべきです。
本日はここまで。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/10/30/a1149921.html(中国語)
(翻訳/坂本 映像編集/李)