【新唐人日本2011年3月23日付ニュース】今回の福島原発の危機は、世界の強い懸念を呼びました。今中国は、原発の新たな建設を計画通りにやるかどうかでためらっています。これに対し専門家は、中国は災難に対する予測がまだはるかに足りないと指摘しました。
中国・環境保護省原子力と輻射安全センターの研究員、柴国旱さんは、国営の新華社を通じ、中国の原発の設計について、耐震性と強度は福島原発を超えると説明。たとえ地震が来ても心配はいらないと述べたものの、柴さんの前任だった研究員、李さんはこれに反論します。
中国・環境保護省原子力・輻射安全センター
李旭彤・元研究員:「耐震性がもっと高くても危険がないわけではなく、日本のような津波が来ても危険がないわけでもない。中国で運転中の原発には冷却システムがありません。中国沿海の原発が日本のような津波に耐えられるのか、現在中国で運転中の原発はそうはいえないでしょう」
中国核工業集団の陳竹舟研究員、は、中国沿海部で建設中の原発は、第二世代半~第三世代の技術なので、福島原発のように予備電源で冷却水を循環する必要はないと言うものの、李さんはやはり反論します。
中国・環境保護省原子力・輻射安全センター
李旭彤・元研究員:「今 中国で運転中の原発は第二世代 または改善版です。今 建設中のは第二世代半、第二世代半も電源を取って緊急冷却しなければなりません。第三世代は建設準備中です。安全だと言い切れますか、分かりません。理論上の仮説です」
原発の設計では、災害の可能性を考慮するものの、現実の災害は、我々人類の予想をはるかに超えます。
中国・環境保護省原子力・輻射安全センター
李旭彤・元研究員:「設計では様々な条件を考慮できますが、人類の災害への認識はまだ足りません。福島原発を作る際、大津波は千年に一度だと考えたものの、実際にはこの10年で2度も発生。スマトラ地震と東日本大震災。原発はこのような足りない認識の基礎に建っており、ある種の事故が起きたら、設計基準を超えたら、どうにもなりません」
広東省・深セン市にある大亜湾原発は、2010年5月、放射能漏れを起こしたことがあります。しかも今、世界は原発を見直す動きが出ています。しかし広東省は、これからも原発を数基建設する予定。広東省の発展改革委員会、エネルギー局の張祖林局長は香港市民に対して、安全第一にやると約束しました。しかし、疑問の声が尽きません。
新唐人テレビがお伝えしました。
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