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合格祈願の線香であわや火災に=安徽省

2015年06月04日

【新唐人2015年06月04日】安徽省六安市には、「アジア最大の大学入試工場」と呼ばれる高校「毛坦廠(もうたんしょう)中学」があります。6月1日、受験生を持つ親およそ1000人が学校の近くで、子供が高点数をとれるよう、線香を燃やして祈願しましたが、危うく火事になるところでした。

 

中国では年に一度の大学統一試験=「高考(カオカオgao kao)」が、6月7日から始まります。毛坦廠中学に通う受験生の親およそ1000人が6月1日、学校の近くの狭い路地に殺到し、ここにある「ご神木」と呼ばれる柳の木に祈りを捧げました。線香を燃やし、子供が高い点数を採れるように祈願しました。

 

1日は試験前の最後の旧暦15日だったため、参拝客が途切れることなく訪れ、線香を火の中に投げ込んでいった結果、火の勢いがどんどん強くなり、「ご神木」の下にある焼香所の天井と祈願グッズに火が燃え移り、危うく火事になるところでした。地元住民によると、毎月の旧暦1日、15日になると、受験生の親が参拝に訪れるそうです。

 

安徽省六安市毛坦廠鎮住民 趙さん

「千人は来たでしょう。各地から来ています。焼香所が燃えました。これはこの土地の習慣ではありません。『ご神木』は信じる人もいれば、信じない人もいます」

 

このことが話題となり、中国のネット上でも議論が巻き起こりました。「受験目的の教育は代々、人を苦しめる」と嘆く声も聞かれました。

 

中国の一般家庭にとって、大学入学は運命を改善するための重要な一環です。「アジア最大の大学入試工場」と呼ばれる毛坦廠中学について、地元安徽省の胡さんは、試験マシーンを養成する学校だと嘆きました。

 

安徽省ネットユーザー 胡さん

「千人以上の親が学校のそばにある木を拝み、子供の合格を祈願したそうですが、やはり愚かです。僻地にあるこの学校になぜこんなに多くの生徒が通うのでしょうか。人を閉じ込めて、強化訓練式の教育を行っています」

 

大陸メディアによると、毛坦廠中学は10年来、8割以上の受験生が四年制大学に合格するという高進学率を保っています。2014年は12000人が受験しました。ある人はこの学校を「天国へ通じる地獄」とたとえています。毎年7000人の大学統一試験不合格者が、ここで1年間浪人し、再度受験に臨みます。

 

新唐人テレビがお伝えしました。  

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/06/02/a1200805.html (中国語) 

(翻訳/赤平 ナレーター/村上 映像編集/李)

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 

 

 

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