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ビンラディン死亡に喜べない中国

2011年05月06日
【新唐人日本2011年5月7日付ニュース】国際テロ組織アルカイダの首領ビンラディン容疑者が殺害され、多くの人が沸きあがる一方、中国では“反米闘士”が倒れたことに悲しむ人も少なくないようです。報道をご覧ください。
 
ビンラディン容疑者の死に対し、中国のネットユーザーの最初の反応は驚きでした。北京と密接なかかわりを持つ、香港のフェニックスネットのアンケート調査によると、ビンラディンの死を喜ぶと答えたのは19%、60%が反米闘士の死を悲しむと答えたそうです。
 
湖南湘潭大学の李開盛教授は、この調査結果が示したのは、中国人が同情しているのはテロではなく、ビンラディン容疑者の“反米闘士“の身分だと示しました。
 
一方、北京のメディア評論家莫之許さんは、長年の反米教育により、“階級闘争”、“米国への憎しみ”の意識が形成されたと指摘。60年間の一貫した宣伝教育の本質は、洗脳と注ぎ込みだと述べました。
 
時事評論家の陳破空さんは、911テロ事件の前から、中国はビンラディンのテロ組織に、光ファイバーサービスを提供していたと指摘。タリバン政権とも密接な関係があり、武器を提供していたといいます。
 
ビンラディン容疑者の死に、中国は相当ショックを受けているとも指摘します。中国外務省の記者会見から、当局の恐れが見て取れるといいます。
 
民主活動家の唐柏橋さんは、中国当局は、89年の天安門事件から現在の民主活動家への抑圧に至るまで、率先して中国に圧力をかけているアメリカを相当憎んでいると指摘します。仮想敵国と位置づけ、国民には絶えず反米感情を注ぎ込むのです。
 
大紀元時報が発表した“党文化の解体”には、1949年から59年までの政権を固める段階において、中国では至る所に“打倒米帝国主義”の宣伝画が貼られていたと記されています。
 
また、1950年から53年までの朝鮮戦争に介入した理由を、“米帝国主義の侵略から祖国を守るためだ”としています。
 
機密文書によると、朝鮮戦争はスターリンと金日成が発動した戦争で、中国が介入したのは、スターリンに好意を示すためだったといわれています。
 
また、1956年、中国は朝鮮戦争を題材にした映画“上甘嶺”を制作。テーマ曲の“我が祖国”の歌詞では、アメリカを“山犬と狼”に喩えています。
 
一方、中国のネット上には、アメリカは自由と正義の化身だとの賞賛の声がありました。
 
また、ツイッターには、“今後人類の敵は共産党当局だ”との書き込みも現れました。“強制的に失踪させられ、任意に拘束するなどの国家テロこそ、人類の新たな敵だ”といいます。
 
新唐人テレビがお送りしました。
 
(中国語)
 

 

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