【新唐人日本2011年5月24日付ニュース】5月19日、中国のインターネット検閲システムの開発者である、北京郵電大学の方浜興(ほう ひんこう)学長が武漢大学で学術交流会に参加した際、学生から靴を投げつけられ命中しました。このことは瞬く間に中国のネット上で転載され、賞賛の声があふれました。
5月19日午前、交流会の日時と場所がネット上で予告されました。ツイッターには、現場に行って卵を投げつけて当局のネット封鎖に抗議しようとの呼びかけが現れました。また、命中したら懸賞金または各種サービスを提供するとの書き込みも多く見られました。ドイツメディアによると、懸賞金は10万元を越えたそうです。
午後2時頃、方学長が武漢大学の交流会現場に現れました。艾未未(アイウェイウェイ)さんの写真がプリントされたTシャツを来た寒君依(かん くんい)さんが、武漢大学の学生らが用意した卵を投げつけましたが外れたため、靴を脱いで投げ、胸に命中させました。
片方の靴をさらに投げようとした時、大学の職員に阻止されました。現場では抗議者と警備員の間で衝突が発生。10数人の警備員に追いかけられながら、寒さんは、学生たちの助けで校外に脱出。卵を渡した学生は、投げた靴の写真を取っただけでなく、スリッパまで買ってくれたそうです。
脱出後、寒さんはすぐツイッターに“命中した”と発信。メッセージは瞬く間にツイッターやブログに広く転載され、歓声と賞賛の声で溢れかえりました。多くのネットユーザーらは、寒さんに懸賞金を振り込む、食事に招待する、無料で観光に招待するなどと書き込み、激励しました。
米国サウスカロライナ大学 謝田教授:「皆が一つの心で共通の敵に憤る。これが中国のネットユーザーの声。中共のネット封鎖は国際社会のみならず、中国国内でも悪名高いので、民心をなくしています」
この事件は、AP通信、BBC、RFI、台湾中央社などの大手メディアによって世界中で報道されました。AP通信は、この事件は当局の検閲に対する人々の不満を表したと報道しました。
目撃者によると、事件後、警察車両が現場に現れ、武漢大学の副学長も駆けつけたそうです。
海外メディアのツイッターからの引用によると、方学長は主催者の対応のまずさを叱責。それに対し、大学側はネット検閲が原因でツイッターにアクセスできない上、ネット上で盛り上がっていた今回の呼びかけについても全く知らなかったと話したそうです。
今のところ、今回の事件による抗議者の拘束または退学処分などの情報は伝わっていません。一方、ネット上では、万が一、今回の事件が原因で寒さんの学業に影響が出た時は、全力で助けてあげるといった書き込みもありました。これに対し、民衆の力と希望を見出したとの書き込みも見られました。
ネット上の呼びかけが実現した今回の事件から、謝教授は、ネット愛好者の若者は共産党当局を全く恐れていないのが分かると述べました。
米国サウスカロライナ大学 謝田教授:「非常に有意義です。この事の成功によって人々は更に広範囲で更に有力に繋がります。鍵となる進歩は庶民が恐れなくなった事です。中共の二つの統治道具―虚言と暴力。SNSやツイッターがその虚言を打破りました」
今年に入って、中国では市民が街頭に出て自由を求め、艾未未さんの拘束に対する様々な抗議も見られました。今回のネット封鎖に対する抗議の成功は、『九評共産党』の発表に連れ、共産党の本質に対する認識が深まり、広範囲にわたる中国人が覚醒したからだと指摘します。
米国サウスカロライナ大学 謝田教授:「≪九評共産党≫の発表によって人々が中共の本質を見極め、すでに9500万人まもなく1億人が脱退を表明。この1億のエネルギーは周囲の3~4億人に影響し、輻射効果が全中国に行き渡り、広範囲の覚醒が起きたのです」
新唐人テレビがお伝えしました。
(中国語)