【新唐人2016年2月11日付ニュース】
中国製の粉ミルクから細菌が検出されました。2日、中国国家食品薬品監督管理総局は、乳幼児用粉ミルクの抜き打ち検査を行い、3社の粉ミルクから死亡率の高い細菌「エンテロバクター・サカザキ」を発見したと発表しました。
昨年10月から12月の間、中国当局は乳幼児用粉ミルクの抜き打ち検査を274件行い、6つの不合格ロットを検出。この中の3つは食品安全国家基準に不適合であり、別の3ロットはラベル表示と中身が符合していませんでした。
食品安全リスクが見つかった粉ミルクはエンテロバクター・サカザキが検出されています。
元広州軍区第二問診部医師 譚娓さん
「エンテロバクター・サカザキは致命的な細菌と呼ばれており、感染した新生児は深刻な脳炎や腸炎、敗血症などを起こし易く、死亡率は高く、40%から80%です」
これは2008年30万人が被害を受け、少なくとも6人が死亡したメラミン入り粉ミルク事件発生後、再び起きた粉ミルクの品質問題です。
北京の民間公共衛生グループ“益仁平センター”責任者 陸軍さん
「中国では、メーカーの違法リスクコストが非常に低く、問題が起きてもメーカーは追及されてこなかったため、このようなずさんな結果になりました。法制の健全な国でこのような事件が発生すれば、巨額の賠償が命じられます」
メラミン入り粉ミルク事件発生後、中国では一時期、中国人は顔色を変えて、多くの人が外国の友人に頼んで粉ミルクを送ってもらい、香港や日本、更にはドイツにまで粉ミルクを爆買いしに行きました。
今回の安全問題再発について“益仁平センター”責任者の陸軍(りく ぐん)さんは、消費者にもっと大きな監督権を与えるべきで、生産メーカーを監視する役割を果たすべきだと話しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/02/04/a1250897.html (中国語)
(翻訳/赤平 ナレーター/藤坂 映像編集/李)