【新唐人日本2011年6月6日付ニュース】第10回アジア安全保障会議が3日シンガポールで開幕。シャングリラ対話とも呼ばれるこの会議では、南シナ海における中国とベトナムの領有権の争いが注目を浴びました。
ベトナム側は、先月ベトナムの探査船が中国監視船の妨害を受け、調査用ケーブルが切断されたとして、 “重大な主権侵害”と中国を強く非難。これに対し中国外務省は、領有海域内の活動であると主張。
ベトナム国防長官は会議で、領有権の争いを平和的に解決するためには、周辺諸国の協力が不可欠だと訴えました。
また、東南アジア諸国連合(ASEAN)は2002年に合意した“南シナ海行動宣言”をもって対話の基礎とすべきだと表明。安全保障の強化のため、現有の基礎の上、アメリカとロシアの加盟も要請しました。
ベトナムの国防次官もベトナムの領有権を改めて強調。
“紛争はすでに発生。重要なのは中国との協商で共同発展を図り、類似事件の再発を防ぐことだ”と述べました。
会議に出席したアメリカのゲーツ国防長官も、南シナ海地域の行動基準が確定しないと衝突が発生すると警告。領有権をめぐる紛争に関しては、国際法に基づく平和的解決を強調しました。
新唐人テレビがお伝えしました。