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中国漁民越境操業の実態【禁聞】

2016年03月27日

【新唐人2016年3月27日】

 

中国近海の海洋資源が枯渇しているため、中国当局は、遠洋操業に多数の漁船を送りました。しかし、漁船は他国に攻撃されたり難破したり、問題が起きたとき、政府と遠洋漁業会社は何の保障も出しません。一方、漁民たちは、遠洋操業に対する批判を受け、加えて、政府の対応がないという、非常に困難な状況に置かれています。

 

3月14日、韓国海洋警備本部は、3月中旬から、越境操業の中国漁船に対し、集中攻撃を開始すると通告しました。

 

韓国の最新の措置によると、中国漁船に対し、罰金を支払うまで漁船は拘留されます。延滞罰金の場合は、漁船は廃棄されます。以前、船長は逮捕されましたが、漁船の拘留はありませんでした。

 

香港『蘋果日報』によると、中国漁船が最も頻繁に行く場所は韓国領海だと報道されています。韓国の統計では、昨年1年間で、韓国は378の中国漁船を拘留しました。その原因については、中国海域の90%が「海洋砂漠」となり、とれる魚がないと言います。

 

福建省石獅(しし)市第5回人民代表大会代表李聯炮(り れんほう)氏

「台湾海峡の海底は平らで、泥がなく、網は直接海底に沈み、それから引っ張ります。こうすると稚魚も全滅してしまいます」

 

福建省石獅市第5回人民代表大会代表李聯炮氏は、「この操業方法は、政府の怠慢、監督の欠如、漁民への教育と指導を怠っていることに大きな関わりがあります。最も悲惨なのは漁民自身であり、彼らは汚名を被りながら、政府の各部門の搾取の重圧下で、生存の為に劣悪な競争を強いられています」と言います。

 

李聯炮氏

「悲劇です。中国特有の悲劇と言わざるを得ません」

 

中国近海の漁業資源は、環境汚染などの原因で被害は深刻です。中国当局は、遠洋操業に多くの漁船を出港させました。しかし、規制の混乱により、越境操業船の多くは許可のないもので、また、操業方法は根こそぎ的で、各国に非難されています」

 

上海市民邱培(きゅう ばい)氏

「このすべては本当に中国共産党に起因します。共産党は元々強盗ですから、やり方は略奪的で、国内では国民を略奪し、国外では、また 他国民を略奪します」

 

韓国が新しい措置を発表した当日、アルゼンチン海域で、越境操業の疑いがある中国漁船が撃沈されました。

 

これは特別な例ではなく、中国漁船が海外で紛争に巻き込まれる事件が頻発しています。さらに悪いことには、事件が起きたら、中国当局は、たまに外交的な「懸念」の発言をするだけで、漁民に対して、実質的な保護と補償を提供せず、場合によっては、漁民に圧力をかけ、さらなる苦境に陥れてしまいます。

 

2008年2月3日、福建漁船「福遠漁628」は、インドネシア東海域で沈没し、15人が死亡しました。当時、所有者李祥謀(り しょうぼう)氏は、既に福建遠洋グループに属し、漁船の経営権を渡していました。

 

李聯炮氏

「彼らは福建遠洋グループに属し、いわゆる福建遠洋グループの旗下企業です。福建遠洋グループは政策や操業方法などに熟知しています。なぜ漁民はこんな悲劇にあってしまうのか。金ばっかり取って、何もしないからです」

 

李祥謀氏の弟である李聯炮氏は、「遠洋操業にある問題の元には体制の問題があり、民間企業の漁船にとっては、福建遠洋グループに属するしか方法がありません。しかし、稼ぎの大半はグループに取られ、一旦、問題があったら、何の責任も負わず、実際、各省の遠洋グループは各省の漁業庁の財布でもあります。」と言います。

 

消息によると、「福遠漁628」の海難事故後、所有者李祥謀氏と遺族が、事故の真相解明と適切な補償を求めました。しかし、今でも解決されていません。李祥謀氏本人は、2009年に罪を被せられ、刑務所に入れられています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/03/21/a1258655.html (中国語)

 

(翻訳/小松 ナレーター/真彌 映像編集/李)

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