【新唐人日本2011年6月15日付ニュース】南シナ海の領有権をめぐる中国とベトナム間の緊張が高まる中、12日、ベトナムの首都ハノイでは、二度目の抗議デモが行われました。
ベトナム国旗や反中国の横断幕などを掲げたデモ隊は、スローガンを叫びながら、大通りを行進。ハノイ市内の湖を一周し、30分後に中国大使館付近で解散。当日、ベトナム南部のホーチミン市でも抗議活動がありました。
5日にもハノイでは数百人の市民によるデモ抗議が行われ、中国監視船による主権侵害を非難。
ベトナム当局は9日、南沙諸島付近で中国漁船がベトナムの探査船のケーブルを故意に切断したとして、抗議。一方、中国側は中国漁船が正常に操業していたところ、ベトナムの武装船に追い立てられたとし、ベトナム側が中国漁民の安全を脅かし、中国の主権を侵害したと非難。
ベトナム海軍は13日、南シナ海で実弾射撃演習を行いました。一方、南シナ海の領有権をめぐるフィリピンと中国の摩擦も激化を見せています。フィリピン当局が北京の武力による恫喝を非難したのに対し、北京は否認しています。フィリピンメディアは、フィリピン軍のトップはアメリカの軍事支援を望んでいると報道。一方、アメリカは中立の立場を表明しました。
軍事衝突はどの国にとっても避けたいものですが、中国の軍事費の二ケタ台の増加に周辺国の不安は高まる一方です。
新唐人テレビがお伝えしました。
(中国語)