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中国共産党95周年 センシティブな問題に触れた習主席の演説

2016年07月04日
中国共産党95周年 センシティブな問題に触れた習主席の演説

【新唐人2016年07月05日】

習近平中国国家主席は7月1日の中国共産党設立95周年大会で行った演説の中で、党員に反腐敗の手本を見せるよう呼びかける「綱紀粛正の建設」キャンペーンについて再び言及し、中央政治局常務委員会や中央政治局の「高級幹部」から行わなければならないと述べた。習近平が暗示する「高級幹部」とは誰なのか、憶測が飛び交っている。

 

7月1日に行われた中国共産党設立95周年記念大会で、習主席は演説し、「国を治めるにはまず党を治めなければならない。党を治めるには厳格でなければならない」と強調した。また、民衆の不満が強い党内の「不祥事」について問題を解決できなければ、党が「遅かれ早かれ統治の資格を失う」ことになり、「淘汰の歴史を辿るのは避けられない」と危機感を募らせた。

 

「綱紀粛正の建設」に話が及ぶと、習主席は「自分自身の行いが正しくないなら、どうして人の行いを正せようか」と述べ、それにはまず「中央政治局常務委員会、中央政治局、中央委員会から行わなければならない。まずは高級幹部から始めるのだ」と指摘した。

 

さらに、中国共産党が現在直面している最大の脅威とは腐敗であるとの見解を示し、中国共産党第18回全国代表大会以来、「虎(高級官僚)」「ハエ(下級官僚)」の摘発に力を入れてきたため、汚職をする者は減少しており、汚職はできない、汚職をしたくない、という効果が表れ始めていると指摘、「反汚職の闘いが汚職体質に打ち克つ状態を作り出している」と述べた。

 

習主席の発言にはいくつかの「センシティブな表現」が含まれており、関心を集めている。

 

香港のネットサイト東網では、習近平が語った「中央政治局常務委員会、中央政治局、中央委員会から行わなければならない」という言葉が、摘発の準備段階にあることを暗示していると指摘する評論を掲載した。再び相当の数の高官が「突然返り討ちに遭う可能性がある」と指摘している。

 

党内における汚職行為はすでに広範囲に広まっており、党の最上層にまで根を張っていること、さらに、かつての国家指導者や政治局常務委員、その家族の不祥事についても「衆知の事実」である。中央は人民の反汚職への信用を勝ち取りたいため、「政治局常務委員から始めるべき」と強調したのだと評論は指摘する。また、習近平が常務委員のうちの誰を念頭に置いてこの発言をしたのか、「考えさせられる」としている。

 

評論は最後に、常務委員の中で思想宣伝を担当する劉雲山が、習近平と歩調が合っていないと外国メディアに最近指摘されていることを取り上げている。劉雲山の習近平に対する一連のごますり発言は「わざとらしく毒がある」と指摘されているとし、劉雲山の前途に暗雲が立ちこめているのを暗示している。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/07/04/a1274410.html(中国語)

(翻訳/白白)

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