【新唐人2016年08月25日】
習近平 政権が、発足以来、人民解放軍内部で行っている反腐敗キャンペーンで、昇進をめぐる賄賂の授受や軍用地の違法売却などの腐敗が次々と明らかになっている が、軍需産業や軍備をめぐる汚職の状況はほとんど知られていない。このほど香港メディアが報じたところによると、廃棄処分された軍事装備の金額は総額で兆 (人民元)に上ることが、政府の内部調査で明らかになったという。空母143隻の建造費用に相当する。
香港誌『動向』雑誌8月号によると、中央軍事委員会が建軍記念日の8月1日を前に行った会議の中で、軍備の在庫管理に関する項目が取り上げられた。
在庫調査は、昨年11月から今年6月まで行われた。政府は60個の調査グループを約500の部署や基地へ派遣し、在庫調査を行った後、中央政治局、国務院、中央軍事委員会に報告書を提出した。
調 査によると、未使用のまま放置されたり、廃棄処分された、或はされる予定の弾薬などの軍備の総額は1兆2230億元に上り、2000年の軍事費1198億 元の10倍、2015年の軍事費7250億元の1.7倍に相当することが分かった。空母143隻とその停泊基地が建造可能な金額である。
調 査で明らかになったオーバーストック、或は使用期限切れまたは廃棄処分の装備、弾薬のうち弾薬が60%を占め、約35%の新型装備機器が倉庫に眠ったまま だった。そのうち、1980~90年代の地対空弾道ミサイル、地対地弾道ミサイル、艦対空迎撃ミサイルなど倉庫に眠っていたり使用期限を過ぎた装備は12 万発、使用せずに寝かせままで廃棄処分された装甲車は2000車両、7年飛んでいない強5、懺7、懺8戦闘機は1100機、さらには1970年代中頃の弾 薬数十億発に及んだ。
同誌は、1兆2230億元にも上る装備が放置されたり廃棄処分されている事実は、解放軍上層部の腐敗が危機的な状況 にまで陥っていることを示すと指摘。この問題について、中央軍事委員会主席を13年間務め、胡錦濤を9年間棚上げにしてきた江沢民の責任を問うべきだと主 張している。
江沢民の伝記『江沢民その人』によると、江沢民は国家主席に就任すると、軍を掌握するために賄賂攻勢をかけ、軍のビジネス関与や幹部の腐敗を野放しにしてきた張本人である。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/08/23/a1282503.html(中国語)
(翻訳/白白)