【新唐人日本2011年7月27日付ニュース】浙江省温州市の高速鉄道事故の原因と詳細は未だに不透明なままです。事故に対する当局の処理方法に、外部と遺族の疑惑は深まる一方です。事故車両と共に乗客の荷物も現場に埋められ、25日は早くも運転が再開されました。
ネット上に掲載された写真や動画には、解体作業を行っている車両の中に乗客の遺体が残されているのが映っています。
事故で妊娠7ヶ月の妻と親戚3人を失った浙江省紹興市の楊峰さんは、事故発生から5時間後に現場に到着。しかし目にしたのは、上司の訓話を待つ消防隊員ら。救援活動はしていなかったそうです。
浙江省紹興市民 楊峰さん:「私は上っていきました。妻が下にいるのになぜ救援に来ないのか、なぜ死んだと分かるのか、なぜ今になって遺体を渡すのか」
事故から20時間後、解体作業中の車両から2歳半の女の子が発見され、救出されました。楊さんの家族も同じ車両にいたのに、当局は捜索を打ち切ったのです。
浙江省紹興市民 楊峰さん:「この10数人がみんな死んだと?子供1人は生きていた。なぜ救援を打ち切ったのか」
楊さんの家族4人のうち、義理の母親以外は、遺体の損傷が激しく、車両解体作業中にショベルカーによって死亡したのではとさえ疑います。
当局は短時間の救援作業後、車両の残骸と共に乗客の荷物も埋めました。鉄道省の証拠隠滅が疑われています。
浙江省紹興市民 楊峰さん:「今高架の上に登って見て下さい、上にまだごみがあるかどうか、ごみはきれいになったのに遺体はなぜ今になって出てくるのか」
25日午前、高速鉄道は運転を再開。人命を無視して利益のみを追求する鉄道省に対し、ネット上には “恥知らず”との批判が殺到。当局が発表した死亡者数に対しても疑問を投げかけます。香港のアップルディリーは、死者数を179人と報道。病院の医者が漏らした情報によると、死亡者数は200人に上るそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。
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